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 HWクロロ




10月31日

これが意味することはひとつ…

「お菓子食べ放題!」
「いや、ちがうでしょ」

―バシッ 「いたい!」

「マチ〜痛いよ…愛が痛いよ〜」
「はいはい。」

いつの間にか後ろに立っていた
マチに頭に手刀をいれられる。

「ていうかアンタいつの間にきたの?」
「さっきだよ!今日はお仕事ないの!」
「暗殺者もこの不況で大変だねえ」
「えーそうでもないよ?」

わたしはそこそこ有名な暗殺一家の長女で
幻影旅団とはお父様が昔属していた事もあって
なんだかんだわたしもおまけ、的な感じで
ちゃっかりお世話になっているのだった。

「残念だったね。今日団長以外はみんな出てるよ」
「えっ!シャルも?」
「そう」
「フィンクスも?」
「ああ」
「フェイタンさんも?」
「うん」
「…帰ろ」
「こらこら」

服の襟をつかまれる。ぐえっ。

アンタねえ…とため息。
マチ、ため息すると幸せが逃げるよ!
と言ったらもう一発手刀を頂いた。

「だって…みんないないんでしょ?」
「団長以外はね」
「うー」
「アンタほんと団長嫌いだね」
「嫌い…じゃないよ!苦手なの!」
「だってさ、団長」
「ひどいな…俺はお前が来るのを待っていたのに」
「?!」

いつの間にか後ろに団長さんがいた。
絶が完璧すぎて気づかなかった!
…わたしが弱いんじゃないよ?

ちょっと、ちょっと気を抜いてただけ!

「えっとね?嫌いじゃないですよ?」
「でも苦手なんだろ?」
「う…」
「団長、アタシも行ってくるから」
「えっ?!」
「ああ、頼んだぞ」
「マチ〜!!」

わたしの涙も虚しく
マチはさっさと行ってしまった。

…残されたわたし、と団長さん。


「よし、俺の部屋行くか」
「えっ、あっ!わたし用事思い出しっ…!」
「よいしょ」
「っうわあ?!」

ひょい、と肩に担がれる。
地面が…!高い…!揺れる…!

「Trick or Treat?」
「うえ…はい?」
「お前お菓子持ってないんだろ?」
「?だってわたしもらう側!」
「そんなの関係ない。いたずら決定だな。」
「はいっ?!」

にやり、と笑う団長さん。

ちょ、まっ待ってえええええ!!

慌てて逃げ出そうとするが
しっかり抱きかかえられているので
どうにもならなかった。

「美味しく頂いてやるから」
「それお菓子の話しだよね…っ?!」
「さあ、どうだかな?」
「やだー!帰るー!家!帰るううう!」


…そのあとのことは、
うん、あの…聞かないで

ご想像におまかせします。


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