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 8歳が行く!1




「基本、子供扱いは危険」

はじめましてこんにちは。

わたし、8歳だけど
幻影旅団のNo.0です。
大きくなったら番号もらいます。

クロロさんに拾われました。

まだ背も小さいしこどもだけど
念能力は強いです。
だれにも負けません。…たぶん。

「お、早いなおはよう」
「フィンクスさんおはようございます」
「朝から修行か?」
「はい」
「がんばるなー飯は?食べたか?」
「…そういえばまだです」
「よし、じゃあ食いに行くかー」
「はーい」

フィンクスさんは顔は怖いけど
とてもいい人です。やさしいし。

朝の修行をてきとうなとこで終わらせて
フィンクスさんといっしょに
街にご飯を食べにきました。

「ほい、何にする?」
「んーんー…」

メニューとにらめっこ。
サンドイッチ、ハムエッグ
パンケーキ、ピザトースト…

全部すごくおいしそうです…。

「あーどれで悩んでる?」
「……サンドイッチ、とパンケーキ」


どっちもおいしそうで、決められない。
サンドイッチ…パンケーキ…サンドイッチ
視線があっちへこっちへうつる。

「おばちゃん、サンドイッチとパンケーキくれー」
「あいよー」
「…フィンクスさんいいんですか?」
「いいんだよ。だけど少ししかやらないからな」
「…ありがと」
「おう」

わしゃわしゃ、と頭を撫でられる。

わたしこども扱いされるのはきらいだけど
お店では騒げないし、念も使えないので
しょうがないです、がまんしてあげます。

フィンクスさんがサンドイッチを
ひとつ、くれたので
わたしもパンケーキを切り分けて
フィンクスさんに少しわけてあげる。

「おいしい…」
「そりゃあよかった」

旅団に入るまえは流星街で
ゴミの中から食べ物を探してた。
そんな生活をずっとしていたから
いまのこの暮らしは天国のようで。

パンケーキを口いっぱいにつめこむ。

「おいおいゆっくり食べろよ」
「もいひいほれひょうはなひれふ」
「ハハハッ!何喋ってるかわかんねーよ!」
「もごご…」

食べてる途中なのにもかかわらず
背中を笑いながらバンバン叩かれる。
…痛いです。のどにつまったらどうするんです。

そんな感じでまったりご飯を食べて
のんびりとアジトへと帰ってきた。

「どこいてたね?」
「飯」
「……フェイタンさんおはようございます」

アジトに帰ったら
フェイタンさんと遭遇。

…この人は、きらいです。

「…チビも一緒だたか」
「チビじゃないです」
「チビはチビよ」

こうやってチビって
こども扱いしてくるからきらい。
8歳だからって甘くみないでよね。

「わたしはこれから大きくなるんです」
「ワタシだて…まだこれからよ」
「ふーん」
「なんね、その顔は」
「哀れんでいます」
「…いい度胸ね。拷問してやるよ」
「いやです。『犬犬猫猫-パペットドール-』」

フェイタンさんが傘をかまえたので
わたしも念能力を発動する。

「おいおい、団員どうしのマジ切れ禁止だろ」
「切れてないよ」「切れてません」
「…なにかぶてるね」
「……そっちこそマネしないで下さい」
「お前ら仲いいよな」
「よくないよ」「よくありません」
「ハッハッハッ!」
「………」
「………」

フィンクスさんに大笑いされて
フェイタンさんもわたしもお互いに黙る。

睨みながらもお互いに武器をしまう。

「おら、飯奢ってやったんだから俺の部屋の片付け手伝え」
「…む」
「働け働けー」
「……仕方ないですね」

口では文句を言ってみたけど、
フィンクスさんはわたしのことを
あまりこども扱いしないし
他の団員と同じように扱ってくれるから
…わりと、そうですね、すきです。

「……なんですか、これは」
「最近アジトに全然帰ってきてなかったからなー」
「……空き巣にでもはいられましたか?」
「んなわけねーだろ!」
「汚すぎです。荒れすぎです。こんなとこで寝れる神経を同じ人間として疑います。」
「…そこまで言うか」
「さっさと始めますよ」
「おー」

その日、一日がんばって
片付けをしたのに半分ぐらいしか
綺麗になりませんでした。

どうしたらこうなるんでしょうか…


(すき、と言いましたが)(やっぱり部屋が汚いのできらいです。)



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