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 傍ら




いつだって、

どんなときだって、

傍に居てくれる君が好き。




たまに意識が真っ黒になって

自分が自分じゃないみたいで

身体の自由がきかなくなって

ああ、もうダメなのかもって


「(最後に、最後だけでいいから、)」





「ゆめ、」

「…………」

「ゆめ、」

「…………」

「ゆめ、」

「……イ、ルミ…さん?」

「うん。俺」

「…イル、ミさ…っ!」

「大丈夫、俺は傍に居るよ」

「…ん」



いつの間にか景色が真っ黒から
戻っていて黒い意識から開放されて

目の前には大好きなイルミさんが居て。


欲しい言葉をくれる、

言わなくてもわかってくれる、

やっぱりそんなあなたが好きで。




「…イルミさん、」

「なに?」

「…ごめ、ん」

「…素直なゆめって珍しいね」

「……っ、うるさ…い」

「はいはい、ほらもう寝て?」

「……ん。」

「おやすみゆめ。」




どれだけ辛くても

私が私じゃなくなってしまっても

私は貴方が好きで好きで好きで

貴方が傍に居てくれたら

私はそれだけでシアワセ。




ゆっくり沈んでく意識の中で、

ちいさく、ちいさく、

君にしか届かないほどちいさく

「だいすき」と「ありがとう」を。




(よくわからない話しになってしまった…)

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