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 HWイルミ




10月31日はハロウィンだ。

蜘蛛、幻影旅団のホームにいって
団長さんにいいように遊ばれ
ヒソカさんにほっぺちゅうをされ

「お菓子の収穫なし…とか!」

いままでで一番最悪のハロウィンだった。

最初の元気もなくとぼとぼと
自分の家へと帰ってきた。

「ただいまー」
「ん、おかえり」
「!イル兄〜!!」
「おっと」

家に帰ってすぐイル兄…
イルミをみつけて抱きつく。
頭を撫でられて癒された。

「どうした?」
「イル兄!今日は何の日か知ってます?」
「ん?今日?」
「トリックオアトリート!」
「ああ、ハロウィンか」

はい。と、キャンディを渡される。
…これですよ!これを待ってたんです!

じーん、と感動に浸っていると
イル兄にまた頭を撫でられた。

「じゃあ俺も」
「…へ?」
「Trick or Treat?」
「なっ…」
「あれ持ってないの?」

これは…団長さんと同じ流れに…っ?!
いやいや、まさかイル兄はそんな…

…十分にありえるぞ、この人ならっ!

冷や汗が流れる。はっ、と手に持っていた
キャンディが目にとまった。

「はい!」
「これは俺があげたやつ」
「…ですよね」

やっぱり却下されてしまった。
でも、わたしもらう側だもん!

もはや意味のわからない言い訳だった。

「じゃあお仕置きか」
「?!イタズラ!イタズラだよっ?!」
「あんまり変わらない」
「変わるよ?!お仕置きはPunishment!」
「えらいえらい」

よしよし、とされて
よかったお仕置き回避!

と油断していた。

―ひょい 「っきゃあ!」

「じゃあ行こうか」

イル兄の肩にかつがれる。
あ、あれ…これデジャブだ…!

「!こ、この流れ団長さんと一緒!」
「…なにクロロになんかされたの」
「あ」

一気に曇るイル兄の顔。
うわあああ、墓穴、掘った…!

「覚悟、してね」
「っう、あ…やだあああああ」

ハロウィンなんて…!
ハロウィンなんて…!!


来年のハロウィンは
大人しくしていよう、と誓った。


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