くろあか | ナノ

 十六話 にゃんぱらり




毛づくろいは落ち着く。
動くものをみると追いかけたくなる。

体は軽くて柔らかいし
高いところは落ち着く。

…ってわたし猫を楽しみすぎでしょ!




現在夜の7時です。あれからいろいろ試してみたもののいまだに猫のままです。…どうしよう。猫の状態でも念が使える。というのはわかったけど元に戻る方法がわからない。

念は使い方を間違えると危険だよ◆と、ヒソカさんに言われたのを思い出した。

「うーん、どうしよう」

とりあえずお腹空いた。朝昼兼用でごはんを食べたきりでさっきからお腹がぐーぐー鳴っている。猫の手じゃなにも作れないし…

「あ、そういえば」

くろがマスターさんにごはんをもらってる、って言ってたなあ…猫のごはん…キャットフードはちょっといやだけどなにも食べないよりはまし!

「そうと決まれば一階へ!」

ソファーから飛び降りて扉は高さ的に開けられないのでくろのように窓からベランダへとでる。

「…飛び、降りるしかないよね」

下をみたら意外と高かった。猫の身体能力は知ってるし大丈夫だとは思う。でも…でも、怖いものは怖い!扉もなんとか開けれそうだけど…ええい!こんなのイルミさんに比べたら!

「怖くないんだからあああ!」

ダンッ!と勢いよく飛び降りた。自分が小さいのもあるから地面までが長く感じる。

―スタッ 「…っ金メダル!」

うまく着地に成功できた。…ちょっとじんじんしびれるが問題なく動けそうだ。

「…マスターさんごはんくれるかな」

わたしだとは気づかないよね、流石に…とりあえず一階のマスターさんがいるであろうカウンターへと向かった。


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