空月様から



「こーはーるーっ!」

「ユーウーくーんっ!」





目の前で繰り広げられる物は何度見ても慣れはしない。
ホンマ、何がしたいんやって聞きたくなる。
でも俺の意味分からんプライドがそれを邪魔してまう。



ユウジ先輩が分からん。
小春先輩も分からん。
わざわざ、俺の前に来てベタベタ、イチャイチャ。
ちらりと様子を窺う小春先輩を殴りたい。
ワザとっすか。
「アタシのがユウくんとラブラブなんよ?(裏声)」って奴か。きっしょ。
えっぐいわ。




ふと前を向けば、まだ2人はイチャイチャしとる。
部長も止めてください。
やないと、俺がキレます。
謙也さん、頼りなさすぎっすわ。
元からやけど。
師範…は、無理やな。(色んな意味で、勢いとか)
金太郎は…おらんし。





「小春が世界一好きや!!」


────ぷちっ




アカン、何かキレた。
俺は持ってたラケットを投げ捨てて(そりゃ、もうガシャンっと)2人に近付いて、ガッと引き離す。
そんで、尻餅ついてバンダナがずれたまま呆然としてるユウジ先輩の前にしゃがんで、胸倉を掴んでは、おもっくそ強引にキスをした。



「んっ、ひか……」




周り?
はっ、知るか←
俺は、ねじ込むように舌を突っ込んで逃げるユウジ先輩の舌を絡める。
水音がコート内に響く。
先輩らも、静かやから見てるんやろうな…とか呑気に考えながら俺は唇を離す。顔を真っ赤にして口をパクパクとしたまま俺を見るユウジ先輩から顔を背け小春先輩を睨む。
……………キモ、にやにやしとる。



「ほら、ユウくん…光くんはユウくんが大好きやねんで?」

「せやかて!コート内で、きっ…ききききっ…「キスやで♪」小春ぅうぅぅぅうっっ///」




多分、今の俺はぽかんとしとる筈や。
2人が何言うてんのか分からんかったけど、よう考えれば簡単やった。


「…ハメられた」

「やぁん、人聞きの悪い子やねぇ」

「………うっざ」



くねくねしてる小春先輩を無視してユウジ先輩の方を向く。
顔真っ赤で可愛いなぁとか思うんはご愛嬌や。



「…………だって、光て金ちゃんと仲ええから…」

「は?」

「やから!!金ちゃんと仲ええのを見てて、俺なんかより金ちゃんのがええんちゃうかとか、金ちゃんも満更や無さそうやったから取られる思て嫉妬してたんや!!光が俺の事がホンマに好きか知るのに小春に協力してもろてたんや!!///」




ノンブレス。
顔真っ赤で涙目で言うた内容も内容で、あんまり浮かべへん笑顔を俺は浮かべてユウジ先輩を抱き締める。腕の中のユウジ先輩は大人しい。
かと思えば、俺の背中に腕をまわしてくる始末。



「光は俺ん事…好きやんな…?」

「当たり前っすわ」




コート内で、しかもテニス部員がいることを忘れたまま俺はユウジ先輩にもう一度口付けた。







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空月様から相互小説を頂きました…!!!なんという神小説\(^o^)/財ユウですよ皆様っ!
うちのサイトは光受けサイトなんで書かないんですが大好物なんです財ユウが実は!←
というかユウジが好き。可愛い愛しい美味しいもぐもg(自重)
ありがとうございました!堪能させて頂きました…!相互ということで、これからもよろしくお願いします(*・ω・*)

小説、ありがとうございました!





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