偽造彼氏
 


ここ立海中学校は少しおかしい学校だ。
特にイケメン集団が集まったテニス部にはファンクラブがあるくらい熱狂的だ
毎日のようにレギュラーたちは告白にあっており、ノイローゼになるんじゃないかって思うくらいだ。

「まっとったか?」

校門前で待っていてれば、その一人仁王雅治が着崩した制服でやってきた。
目立つ銀髪に、エロい口元のほくろ、強い方言
謎が多いところが魅力的で熱狂的ファンが多い
部長の幸村とトップを争うくらいだ。

「……ううん、帰ろっか」
「おん。」

部活帰りなため夕日が周囲を赤く染め上げる

「久しぶりじゃな、おまんと帰るの。」
「そう?この前も帰ったと思うけど」
「…プリ。」

誤魔化すかのように仁王語を言う
彼はファンクラブの被害者でよく相談に乗っていた。
あたしと仁王の関係は、世間で言う"幼馴染"で昔から一緒につるんでいた。

だから、よく愚痴とか聞かされていた
だから、解消法として提案された。

"俺と付きわんか?そしたら被害は少なくなると思うんじゃ。"と彼から言われた。

――それが私と仁王の奇妙な関係の始まりだった。



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