私、霧生(きりゅう)と申します。
年は三千年越え
種族は空狐
あの愚妹の羽衣狐の姉です
それなのに見た目は詐欺だといわれております

今身を寄せている場所は奴良組。
設立当初からいる狒々並みの古株です。
今物凄く空狐の霧生は腹を立てています。
なぜかって?
そりゃすべてはあのクソジジイ二人組みのせい!!!!!

「だから私はテメェらのガキの子守役じゃねぇえええええええええ!!!!!!!!!!」

ちょこんと可愛らしい顔つきの二人の若
リクオ様はまだ三歳、猩影様は五歳くらいの幼児だ。

「キャハハハハ!いいじゃろう!!ワシらはお前が適任だと言っておるんじゃ」
「そうじゃ、ピッタリの職柄じゃろう?」
「ふざけんなぁあああ!!鯉伴はどうした!?アイツを今すぐ呼べぇえええ!!!」
「おうおう荒れてんなぁ、鯉伴は街へ行ったぞ」

ケタケタ笑いながらぬらりひょんは言い
狒々と一緒にどこかに行こうとしていた。

まぁどうせ酒を飲みに行くんだろうけど…!!!!

「今日と言う今日は……!!!!行かせねぇえええ!!!!」

ギラリと赤い目が煌き、太い大きな尾が二人の前に突き刺した。

「……き、霧生…?」
「さすがにそこまでしなくても良いじゃろう。若菜や雪女達に任せてじゃな…」

さすがの狒々とぬらりひょんは冷や汗をかいた。
彼女の畏れが沸きあがり、小妖怪や幹部達はまき沿いを食らわないようその場から逃げ去った。
その隙に首無や雪女達がリクオと猩影達を非難。

「……テメェら…」

ドスの効いた低い声が二人に木霊する。
ギクリと二人して肩を振るせ後ずさりし始める。

「一旦死に晒しやがれェええええええ!!」

空狐の怒声と二人の断末魔の叫び、家の崩壊する音が一日中耐えなかったという。

※奴良組奮闘記一部抜粋
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