エマージェンシー
きっと、
本当はずっと知ってたんだと思う。
「終わりは無い」
って事。
ただ、信じたくなかっただけ。
いつか終わるということを、生きる糧にしてたんだ。
でも、知ってしまった。
少し遠くに、少女たちの喧騒。
ボールが、バットの当たる音。
しゃらん しゃらん と葉が擦れあい、散り逝く音。
校庭の片隅。
外野の私のところまでは、やった事も無いソフトボールをする少女たちの球は飛んでは来ない。
だから、私は独り ぽつんと
白い空と、
青い雲の下で、
意味も無い空想へと、
思いを、
廻らせるのでありました。
2009/11/06 19:59:10
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