青い鳥と僕の嘘
あたかも真実のように
さも嘘のように
言葉を操る
誰にでも優しくて
誰にでも好かれて
いつもひとりぼっち
いつも笑って
誰のことも信じない
真実と終着点が案外ちっぽけなことを知ったふりをして
壮大に始まったと思い込んでいた物語を捨てる
恋なんて長続きしないと決めつけて
愛なんて知ろうともしない
「そのためだけに私は生きます」なんて
勝手意固地に前だけを見て
そこらへんに転がっている可能性を見落とす
きっとそれが世界の全部で
きっと私の可能性は皆無
そんなふうに日々はすぎて
めまぐるしく回っていって
目をあわせる暇もない
まるで青い鳥を追いかけるあの誰かのよう
僕はいつから間違えたんだろうか
そもそもこれは間違ってる?
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[mokuji]
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