青い鳥と僕の嘘

あたかも真実のように
さも嘘のように
言葉を操る

誰にでも優しくて
誰にでも好かれて
いつもひとりぼっち

いつも笑って
誰のことも信じない

真実と終着点が案外ちっぽけなことを知ったふりをして
壮大に始まったと思い込んでいた物語を捨てる

恋なんて長続きしないと決めつけて
愛なんて知ろうともしない

「そのためだけに私は生きます」なんて
勝手意固地に前だけを見て
そこらへんに転がっている可能性を見落とす

きっとそれが世界の全部で
きっと私の可能性は皆無

そんなふうに日々はすぎて
めまぐるしく回っていって
目をあわせる暇もない

まるで青い鳥を追いかけるあの誰かのよう

僕はいつから間違えたんだろうか
そもそもこれは間違ってる?

[ 1/50 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]




[Top]


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -