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歌劇伝《異聞》・感想
2018/09/10 23:38

最遊記歌劇伝異聞、本当にお疲れ様でした!
今回は初日公演と千秋楽の2日、観劇して参りました!
そしてアンコール配信も購入してしまいました!

※この記事はネタバレを含みます。
※大変長くなる予定です。
※感想と考察を兼ねています。

Twitter(テンションが上がりすぎて一時的に鍵を外しております)でも散々申し上げたのですが、今回も最高のキャスト・脚本・演出で素晴らしい舞台でした!
私が最遊記歌劇伝に通い始めたのはGod Childからなので、今回で4つ目の舞台……だったかな?
これまで生で見た3公演+映像で鑑賞した最初の2公演の中で最も好きだった舞台は言わずもがな【埋葬編】なのですが、
今回の【異聞】は(我ながら信じられないことに)その埋葬編を超えて感じられる程に最高の舞台だったと思います。
※あくまでも個人の感想です。

先ず、去年公演が発表された時から「烏哭さんと光明さんの名前が並んでるだと!?」と大変興奮していたのですが、実際に形となった舞台を観てみると感慨深いものがありました…。
特に今回、(事前情報で烏哭さんが光明と二人旅したエピソードを入れると聞いた時も思いましたが)原作で描かれていない場面が本当に多い。
にも関わらず、それを違和感なく形にしてくださった三浦さんには今回も頭が上がらないなぁと思いました。

前々から言っているけど、歌劇伝はとても豪華な二次創作≠ニいうイメージがありまして。勿論、公式ではあるのだけど、原作者の手を離れたところで、この作品を心から愛している人達によって創られた夢の世界。
けれどその夢が精巧であればある程、(例えば唐橋さんの演技やお人柄が峰倉先生にインスピレーションを与えたというのは有名ですが)原作への良い影響が生まれていくのかなと考えられて、歌劇伝のお陰でまた一つ最遊記の世界が広がっていくのかと思うと、ファンとして本当に有難いものだなと感じます。

※ここから箇条書き!
※舞台内容を冒頭から羅列していきます。
※Twitterの内容も含まれます。

・初日は大好きなフォロワーさんと一緒に観劇したのですが、開演前に「異聞の内容は回想的な感じで入ると思うんで、ということは初っ端から烏哭さん居るんじゃないですかね」って話した私、ドンピシャに流れを当ててしまう。
・案の定の初っ端烏哭さんに天を仰ぐ。
・文字として映し出される『誰か、俺を殺して』やはり死を望んでいる…←胸が痛い
・まさか健邑くんのシーンも入れてくるとは思わなかった。
・健邑くんが剛内さんを斃すシーンは、それだけ象徴的なものということ。
・最初は剛内の死=健邑くんと光明の因縁を紐付けるものであり、健邑くんの中では圧倒的に光明>師(剛内)だと思っていたのですが、若かりし日の烏哭さん=18歳は自らの手で師を殺めた事実を彼なりに気にしていたのだと判明。←胸が痛い
・光明さんが「あの時私は確かに彼の強さをこの身体で感じ、最年少の三蔵法師になるのをこの目で見た」的なことを仰ってたのが印象的でした。光明の目から見ても、烏哭さんは潜在的に強いのか、と。
・ミカシュンさんやはりダントツで歌唱力高いですよね。

・回想シーンを終え、場面は三蔵継承の為に長安を訪れた(時の話だと思われる)烏哭・光明と、立会人である待覚……三人がお話しをしているところへ。
・「継承とは師の屍を超えること」これは埋葬編にて剛内の台詞にもあった言葉ですが、今回の待覚さん曰く「三蔵法師を継承するとは命を引き継ぐということ」なのだと。
・ここ、ギャグとしても大変面白いんですが、シリアスとして捉えてもとても秀逸で。要約すると、烏哭さんの額に印(チャクラ)が現れない! それをどうにかする為にも、彼を託された立場の光明と一緒に挨拶回りという名の旅をしてこい! という話。・烏哭さん、印が現れないこと気にしてたんだね……。
・そして、光明の親友である剛内を殺したことも結構気にしてた。
・ただコレ(後述しますが)、気にしてるポイントとしては、少なからず特別な思いを寄せてる光明に対して「気まずいなぁ」という話であって、「人の命を奪ったこと」「世話になった師匠を殺めてしまったこと」に対してではないんですよね。
・笑えた要素としては、とにかく二人からいじられまくる烏哭さんの図ですね。光明や待覚さん相手だと会話の主導権が掴めないのか、ひたすらいじり倒されます。
・烏哭って名前を「それっぽい!」って揶揄されたり、しきりに印ネタで脅されたり、新卒扱いされたりと、本当に自由だしいじってる側のレベルが高い。
・「は?」「は?」「気にしてるんですから、その軽いノリやめてもらえません?」「社会人…?」困惑してる様子が滲み出てて最高。
・年齢が「18…? 18には全然見えない…」は完全に唐橋さんイジリでしたけど(笑)
・いや冷静に考えて烏哭三蔵法師(18)ってヤバくないですか???
・上司(待覚)と先輩(光明)から洗礼を受け、社会に揉まれる烏哭三蔵法師(18)の破壊力!
・烏哭さん「なんかイメージと違う……」
・何も悪いことしてないのに面倒くさい言われる烏哭さんw
・光明「カリスマ性はあるのに大事な処(※印)出てこないっつーか」←爆笑
・譲歩して二人に合わせようと「待ってたら出てくるもんなんですかね、印」とか言ってみたのに、更にいじられて「だからその出し方を教えろっつってんだよ!」とキレてしまう烏哭さん。
・段々素が出て「俺」とか「〜なんスけど」とか「〜だよ!」って口調になってくの本当に愛しい。
・今度は烏哭さんが「めんどくせえ」
・「何、俺ソレ(←三蔵法師をソレ呼ばわり)探すんスか!?」からの「それは嫌だわ。そんな暇じゃないし」
・待覚さん「往け、光明! 往け、うこくん!」www
・もうほんとこの二人と居ると烏哭さん年相応にしか見えなくて、会話だけ見ていると光明・待覚の大先輩コンビが面白がって新人イビリしてるだけなんだけど、烏哭さんがこんな風に素で話せる相手が一体どれだけ居るだろうと考えると……大人二人がまだ子供な烏哭さんを甘やかしてるようにしか見えないんだよなぁ。
・ただ光明さん少し意地悪なのが、烏哭さんの旅に同行しろと言われた瞬間、本人を目の前にしてめちゃくちゃ渋るのね。もう絶対に確信犯。
・「私にはまだ幼い江流という弟子が居りまして」って、あからさまに名前まで出しちゃってさ!
・それから、剛内のことを「モモちゃん」呼びして思い出話に花咲かせたのもわざとだと思う。気にしてる烏哭さんに敢えて聞かせたでしょ…。
・「幼きお弟子さんならば周りがみんな面倒見るじゃろ」「それがこの子がまた人懐っこくないというか…」「可愛くないのばっか周りに集まるのぅ!」「私が可愛いからですかね!」この会話とっても楽しいんですけど、暗に《烏哭さんと江流が似ている》ってことを言ってて大僧正さすが解ってるなぁと思ってしまった。烏哭さん顔逸らしてたよね(笑)
・ここで渋られたこともあって、待覚さんがはけた後の烏哭さん「別にいいですから。着いて来なくて」って言うんだよね。「三つ編みのオッサンと一緒に旅するとか、勘違いされても困るんで」強がりさんめ!
・でも光明は「剛内三蔵法師に託された以上、看守らなければなりません」と同行を承諾。
・「なんで?」烏哭さんの疑問に「仲間ですから」と答える光明。一瞬、えっ烏哭さんのこと仲間って言った!?と思ったけど、間髪入れずに仲間=剛内だと続けられてデスヨネーってなった。
・決して「貴方の為」とか「心配だから」的なお世辞は言わない。親友を殺されたことをあからさまに怒りはしないけど、優しい言葉を掛けることもない光明。烏哭さんも距離感を掴みかねたのではないかな。←胸が痛い
・「我々が生きてきたその先に貴方が居るのなら、それを看守ること。それが私の旅の続きですから」
・この言葉で、光明さんからしたら烏哭さんは自分達が生きてきた道の先を紡いでいく存在であり、友として隣に並ぶような相手ではないのかもしれないなと思ってしまった。←胸が痛い
・さて、ここからいよいよ異聞本編へと入っていきます。形式としては、やはり回想であり、光明が烏哭さんに昔語りしてるって感じかな。

・先ずはキャストについてなんですけど、RELOADで八百鼡ちゃんや黄さんが不在だったように、今回も不在な方が一名。カーネルこと宗迅さんが居ませんでしたね。
・異聞の名句でもある【いざ往かん。十とひとつの修羅の道】これは本来ならひとつ≠ェ後の光明三蔵法師を表し、十≠ェ彼の物語を支えた仲間を表しているのかなと思います。つまり11人。(※勿論十一面観音の行とかあるので完全なる独自解釈ですが)
・それが今回の舞台だと、文字通り十人でひとつの修羅道を往こう≠ンたいな造りになってました。でも、お面を付けてフォーメーションを組む際にカーネルの場所(=峯明の隣)が空いてるのに気付いて、これは心の目で看ろということか!と納得。
・よく考えたら、歌詞にも「Eleven heads」って出てくるものね!
・月闇の会話から一転、一気に人数が増えてミュージカルらしさがぐんと増します。それぞれの間合いの取り方、絡み方が完璧で、改めて役者さん凄いなぁと感じました。
・そしてオープニング的なアレ。
・キャスト勢揃いで歌うのですが、光明さんが上から現れるのに対して烏哭さんは下からの登場。そして階段に背中合わせになるように座り、舞台の上でも背中を向け合う。
・二人の立ち位置がいちいち凝っててニクいです。

・そして一旦暗転からの、修行風景。
・オープニング前からそうでしたが、峯明の減点僧っぷりと掴めなさがよく現れてる場面です。原作では待覚さんが「はぐれ雲」と表現してるけど、まさにそんな感じ。
・歴代歌劇伝の中でも特に殺陣が多かった気がするけど、キャラの雰囲気やパワーバランスを壊さず、皆さん迫真の演技でした。
・異聞は個性的な人が多いから、原作を脚本に直す作業も大変だったろうなぁと思う。所々原作と変わってる部分もあったけど、舞台ならではの魅せ方・臨場感が伝わってきました。
・お蝶さんの髪の毛サラッサラだし玄灰が可愛い。
・体術演習の目玉=峯明と待覚師範が戦うシーンは原作とは異なる台詞が使われててドキドキしました。待覚さんの数珠を掴むところで「折角ですから、一緒に水風呂どうですか?」言うんですよ。峯明が。狡いくらいかっこいいなぁ。
・修行後はお風呂。
・ここで丸福と蝶庵の見せ場がありました。ミュージカルっぽい演出と言えばそれまでだけど、こういう要所要所でキャラ立てしてくるの、流石だなと思います。(千秋楽でのアドリブ?の蝶庵が桃醍に言った「キシキシモンスターめ!」は笑ってしまった)
・昭和歌謡取り入れてくるのも狡いよなぁ。特にお蝶さんの所為で最近お風呂入る度に神田川が浮かぶ……!(あ、桃源郷シートの特典、大霜寺ノ湯は有難く使わせて頂きました…)
・この後、原作を簡略化した形でちょっとしたいざこざがあって、青藍と道卓の見せ場があり。道卓の喫煙シーンかっこいいですよね〜。

・また場面変わり、先見の力で光明が江流に語り聞かせるところを視てしまう玄灰。
・峯明と光明、過去と未来の夢の共演!
・ここから怒濤のギャグ演出。
・ミカシュン光明の、踊りながら顔の横でピースキメるやつ、可愛すぎ問題じゃないですか??
・今回光明にハリセンで叩かれるのは抄雲でしたね(笑)
・抄雲の実はいい奴イジリも最高だったけど、「義兆、ボンバイエ」は初見の時引くほど笑いました。24時間TVならぬ西時間TV(だったかな?)
・千秋楽では通路側に座っていたのですが、ちょうど役者さんの通り道だったのでマラソンランナー義兆を間近で見ることができました…笑
・あと隆善がほんといいキャラしてるんですよね…。生真面目なのに憎めないというか…。歌劇伝は原作以上に一ノ班を好きにならせてくれた。
・大盛り上がりを見せた数々のオマージュも、就寝タイムになれば一転。流れるようにまた峯明・桃醍・玄灰のシーンへ。
・私「落差が激しい……ッ」
・そして場面はまた月闇へ。

・光明の思い出語りを半ば無理矢理聞かされていた烏哭さん。
・仲間はいいものだと説かれるも、捻くれてる烏哭さん、同調しない。
・「ロクでもない奴らの中でもアナタが最もロクでもないってことが判りました」と皮肉るものの、「つまり桃ちゃんは昔から真面目だったということですよ。良い師を持ちましたね」って返されるの、やはり光明が一枚上手ッ!
・「確かに、そうですね」「珍しく意見が合いましたね」「殺したら三蔵をくれるってんだから面白い人ですよね」あくまでも煽っていくスタイル。
・それでも光明が反応を示さないので「何、キレないの?」と。←胸が痛い
・「アンタにとって俺の師匠は親友だった訳でしょ? それをこんな俺に殺されて怒らないの?」
・わざと煽るようなこと言って「怒らないの?」って確認する烏哭さん本当に可愛いし、怒るのではなく諭すような言葉を選ぶ光明三蔵法師尊いなぁ。
・「怒る? どうして? 貴方自分で言ってましたよね。(何故三蔵になりたいか訊かれた時に)三蔵法師になることが一番難しいと聞いたからと」「師の屍を乗り越えて生きることを含め、難しいと実感するしかないのでしょう」みたいな有難い言葉を言うんですよ、光明が。そして多分これ、《印が現れない理由》の核心に迫った発言なんですよね。
・こんな俺≠ニいうのは、世間的に見て責められるようなことをした感覚はあるのに、それをほんの少しでも悔いたりは出来ないし、背負って生きたいとも思えない。そういう感性の欠如を自覚しているからこその台詞だと思います。
・烏哭さんは元々ニヒリストの気があるけど、要するに皮肉、自嘲の混ざった発言です。
・10代の頃の烏哭さんが思った以上に繊細だったことや人間らしい考えを持っていた事実に驚く反面、彼の額に印が現れない理由もまた、その性格に起因してるのだろうなぁと思ってしまった。←胸が痛い
・それを改善するには「難しいこと」なのだと、本質的に理解する必要があると。そういう意味合いのことを言いたかったのではないでしょうか。光明は。
・「そうやってアンタも(継承の過程で俺みたいに)誰かを殺した……?」哀愁漂っててやばいです。
・光明「いいえ。ま、心の中ではあのクソジジイ殺したいと何度も思いましたけどね」
・「クソジジイ?」「待覚大僧正ですよ」「はっ、なんだよ。あんなの殺す程でもねぇだろ」←こら烏哭さんお口が悪い!(期待してたのと違う反応を返されて苛立ってるの可愛い!)
・「違うんですよぉ、あのジジイ。昔はもっと酷かったんですって」「大事な試験の前日の夜、緊張してる我々を差し置いて……」みたいな感じで次の場面へ。

・レッツ、キャバクラ!!公務と書いてキャバクラ!!笑
・歌劇伝では唐橋さんやうじすけさんが何かしらに扮してギャグパートを演るのが恒例ですが、今回の唐橋さんはまさかまさかのキャバ嬢でした!!
・初めにキャバ嬢三人が出てきて夜の蝶を全面に押し出した歌を熱唱。※全員男です。
・そしてNo.1キャバ嬢と思われるリンファ(漢字だと鈴花かな?)さんと待覚さんが登場して、プロポーズするも御家芸の如く振られる。
・そしてリンファちゃん退場後、我らが真打ち、新人キャバ嬢登場!
・光明さんもといミカシュンさんもとい白いドレス着た「ヤンヤンで〜す♪」←普通に可愛くて罪深い。
・烏哭さんもとい唐橋さんもとい黒いドレス着た「シャンシャンです」←声が野太い。様子がおかしい。
・ヤンヤンとシャンシャンに挟まれた待覚さん、困惑。「怖い怖い怖い!」「帰りたい!」
・キャバクラっていうよりスナック臭が凄い(笑)
・シャンシャン、思い切り足開いてオッサン座りしたかと思ったら待覚さんがキープしてたと思われるボトルを容赦なく飲み始めるwww
・ヤンヤンに至ってはラッパ飲みwww
・ドリンクバックという概念を物ともしない二人組、やばい。指名したい。
・因みにシャンシャンに髭が生えてるのは時間的な都合らしい。指名したい。
・傷ついたらしいシャンシャン。
・ヤンヤン「いいこと言うよね〜!」
・ゲームしない?と言い始めるヤンヤン。元手にするのはこれ!と取り出されたのは、先程リンファちゃんにプロポーズした際に投げ捨てられたエンゲージリング!←爆笑
・「ちょちょちょ、それ、儂がリンファにプレゼントしようとしたやつじゃん!」「違う違〜う!これは〜、さっき私が、上手に落ちてたのを拾ったの♪」「ほらやっぱり!!」←爆笑
・シャンシャン、事あるごとに「面白い!」を連発。更に「ナイトプールじゃねえんだよ」などの絶妙に意味がわからないツッコミも連発。トーク力が高い。←?
・待覚さん、その度に「何が面白いの!?怖い怖い!」←面白い
・一方、待覚さんがキャバクラに出掛けたことを知った峯明、激おこ。
・実は数名誘われており、桃醍も誘われてたことが判明して「モモちゃーん!!」と嘆くのが面白かった。
・「キャバクラって脚の綺麗なお姉さんが居るんだろ!?」→シャンシャン、舞台からはける前に魅惑のナマ脚を披露。
・というか、パンツ見えるまでドレスたくし上げてたんですけど!!!
・え?は?私は何を見せられているんだ???興奮のあまり初見時は絶叫。これがファンサービスか……。
・峯明「(この恨み)後生忘れることはないでしょうね…!」
・お蝶さんの「お前ら……間違っても俺に欲情すんなよ」で枕ぶつけられるのも面白かった。多分アドリブ。流石一ノ班のギャグ担当。

・玄灰のターン
・「人にも妖怪にも悲しい過去はある」
・原作でも思ってたけど、彼に「触れても平気だ」と思わせる桃醍はそれだけで三蔵の器ですよね…。
・それぞれの過去のターン。今回この曲が一番好きかも。
・「あーなたーに、伝えたーい」のリズムとても好き。
・また月闇のターン。「そんな思い出を俺に話して何を伝えたいんです?」
・別に伝えたい訳ではないけど思い出してしまうのだと話す光明に「皮肉ですか? そんなに俺があの人を殺したことを恨んでるんですか?」と烏哭さん。一方的に烏哭さんの心が荒んでる気がするけど、要は葛藤してるってことよね。
・光明は当然「いいえ」と否定。あれは仕方のないことだったと。
・感情的になって光明さんに(背後から)飛び掛かるも、やはりすんなり躱される烏哭さん。峰倉先生が仰ってた「光明は烏哭には容赦ないから」が思い出される。
・「私の事も殺したいんですか?」「……気持ち悪いんですよ」「何が?」「こんな俺にオトモダチを殺されて、へらへら思い出話をしてるアンタが。平気で笑っていられるアンタが気持ち悪いんだよ!」待って烏哭さんめちゃくちゃ人間じゃん!!!
・しかもここでまた、俺なんか#ュ言ですよ。あくまでも自分を卑下してくスタイル。←胸が痛い
・マジレスすると、烏哭さんとしては言葉通りなんだろうけど、光明は烏哭さんのことを「なんか」とは認識してないのでそういう煽りされても何とも思わないんだろうなぁ。でもわざわざ「そんなことないよ」と言ってあげる程の優しさも無い。
・光明「私のことを怒らせたくて言っているなら無駄ですよ。人の命が消えていく、それを誰かの所為にする程、私は厳しく(優しく?←どっちも言ってた気がするどっちだ)ありませんから」
・この後、痛いくらい感情を露わにして「(俺を)責めろって言ってんだよ!!」って叫ぶ烏哭さん。
・私「えっむり」
・このやり取り見てて思ったんですけど、烏哭さんは光明さんに叱られたかったのかなって。正確には、責められ叱られた上で《友人》になりたかったんだろうなって思ったんですよね。
・それは、表裏一体≠選んだ今(=原作本編軸)では有り得ない未来で。でも、この時の烏哭さんは、一瞬でもそんな《友人》であれる未来を望んだのかなって。そう思ったらもう、私の中では結構な衝撃だったんですよね……。
・烏哭さんは、賭け≠フ事とかもあり、敢えて隣に立たないことを選んだ人だと思ってたから。実際それは事実だと思うけど、それでも、こんな風に子供らしく「責めてほしい」と願うような過去があったことが衝撃だった。良い意味で。本当に烏哭三蔵法師底が無い…。ますます好きになる…。すごい…。
・完全に異聞から逸れますが、烏哭さんって光明に逢うまで、他人を凄いと思ったことも認めたことも無かったと思うんですね。だから、誰かに何かを言われたとしても、心に響くようなことが無かった。そんな烏哭さんが、初めて(光明の存在故とはいえ)人の死に申し訳なさを感じて叱られたいと思ったのかと、だからこそムキになって突っかかってるのかと思うと、ほんともう光明はもう少し烏哭さんに優しくしてあげてくれよと!思う!!←胸が痛い
・ここで問題なのが、光明は烏哭さんを託されたけど、導いてあげる気はさらさらないってとこです。
・最遊記全編を通して、光明はあくまでも「看守る」存在の人ですが、今回改めて(前述しましたけど)「それを看守ることが私の旅の続きでもある」みたいなことを言っていた。
・つまり、一緒に旅をしていても、自分の感性を言葉で伝えたり選択肢を与えることはあっても、助言したり手を引いてあげる気はないってことです。
・勿論烏哭さんもそんなあからさまなことは望んでないと思いますけど。でも、看守るより隣に降りてきてほしかったんじゃないかなぁとは思うんですよね。何しろ、初めて見つけた自分を満たせるかもしれない人物ですから。
・要約すると「名付けたんなら最後まで面倒みろ問題」です。
・ただ、光明と烏哭さんの関係ってある意味では友人だったのだとも思うんですよね。原作で光明が烏哭さんを「旧友」と表現する場面があるので。
・この雰囲気からどうやって並んで酒飲めるくらいまでの仲になったのかめちゃくちゃ気になるからどうか旅のエピソードを原作でも下さい!!!
・多分烏哭さんが自分の気持ちに折り合い付けたんだろうなぁ。光明は良くも悪くも特別な感情なんて抱いてないので、何かあって関係が変わったというよりは、烏哭さんが光明を観察しつつ適切且つ納得できる距離や態度を割り出したんでしょうね。それこそが表裏一体。うっ、切ない。
・すみませんあまりにも脱線しました。
・烏哭さん「責めて(攻めて?)来ないなら、俺がアンタのこと殺りますよ」「オトモダチと同じ場所に連れて行ってあげる為に」←お前は本当に問題児だな!好き!!
・光明「また始まるんですね、戦いってやつが」
・お互いを見据えて離れていく演出。まるで袂を分かった瞬間のよう…。
・実際問題としては、烏哭さんと光明は喧嘩別れした訳ではないけれど、表裏一体≠フ構図がデフォなんですよね…。そして彼がそれを選んだきっかけの第一歩がこのやり取りだったのかなとか思ってしまった…。←胸が痛い

・いよいよ第一次本試験。戦いというフレーズで場面を繋ぐの、巧いなぁ。
・この「不殺生を問わずとする」の言葉で、玄灰に「明日は無い」って言われた人達詰んだよなぁ。
・そして此処でもなるべく逃げ回る峯明。待覚さんには見抜かれてたけど、組んで戦うのを良しとされているのに、誰とも組もうとしないのが峯明なんだよなぁ。
・「それでも一人はぐれる者にいつか光は射すのだろうかのぅ」これははぐれ曇である光明は勿論、烏哭さんのことも指している気がした。
・「一人では生きていけない者に手を差し伸べる時もある。本人にその気はなくとも、寄り添いたいと願うのが人間の本能」まさに、光明が江流を拾った瞬間や玄奘が悟空に会いに行った瞬間がこれですよね。
※私、ノケモノ書いてて良かったと思いました。ちょうど、烏哭さんが誰かに手を差し伸べたのがノケモノです。
・その続き「寂しさ、とでも言うのかの」の後で登場する烏哭さん。
・「どうされました?」「いや……俺の背中が寂しいとか誰かが後ろから見てる気がして」はい!私です!←?
・光明「ははは、とんでもないナルシストですね。背中で語れる男というのは私のように〜」からの「今がチャンスですよ。私を殺す」
・殺陣が展開されていく中、絶妙な位置に烏哭さんと光明さんが。
・待覚さんの宣言により、本当の試験開始→月闇以外が一度はける。そして先程より本格的に、対峙した上で挑み、あしらわれる烏哭さん。
・こっちの心情としてはもう「待って待って待って」です。烏哭さん、光明に正面から挑んだことあったの……っていう。
・二人旅してた一年間って、勝手にもっと穏やかなものだと思ってた節が何処かにあって。日常の中で徐々に烏哭さんが光明に(変な意味ではなく)惹かれていったのかなとか、だからこそその一年は烏哭さんにとって一番幸せな時期だったんじゃないかなとか。そういうことを考えたりしてたんですね。
・なのに、何? こんな心打たれるような出来事があったの? 光明のことを強いと肌で感じた理由は健邑時代に腕を掴まれた一件だけだと思ってたのに、まさかこんなバトルしてたの??
・え、え〜〜待って?? はーもう好き。
・だってコレ、コレがあることによって、リロ10巻での「光明ほどの男が」って台詞の重み、変わってくるでしょ……。玄奘に向けた「光明はアンタの為に死んだんだ」って言葉の重み!アレ!変わってくるでしょーーー!
・泣いた。暫く立ち直れそうにない。
・烏哭さん「逃げてばっかいないでくださいよ」
・光明さん「話の続きですけどね」「逃げてばかりもいられないんですよね。誰かが真剣な時は」
・「つまり、あの爺さんも真剣だったってこと? ダサ」烏哭さんそういうところだぞ〜〜だから相手してもらえないんだぞ〜〜そういうところだぞ〜〜。
・そして例の雪崩へ。
・光明「本物を見極められた時が、背中で語れるその時なのかもしれませんね」意味深
・出た、「お手を拝借!」
・原作と違って、峯明の手を最初に取ったのは蝶庵でした。「信念がヘアスタイル以外に無い!」とか言われちゃうけどかっこいいなぁ。
・原作でも勿論そうなのだけど、このシーン、峯明の元に続々と男達が集う中、玄灰だけは絶対に桃醍以外には《触らない》んだよね。
・横一列で手を繋いでた時は桃ちゃんの隣で反対側は無人。そこから輪になる時も、彼だけはさりげなく輪の中心に逃れるようにして他との接触を避けていた。その後も(原作通り)やはり手を繋がなくてもいいように桃ちゃんにおんぶ。これだけでも、彼が先見の能力を気にして気を遣っているのが解る。
・この後、峯明が玄灰の手を掴む印象的なシーンがあるけど、あの行動がいかに特別で大切な事だったのか考えさせられる演出でした。
・そして浮かび上がるカーネルの顔!!心の目で看てたら登場したー!!!
・「峯明、いっきまーす!!」ここの演出ほんとすごかった!!舞台でこんな風に出来るんだなぁすごいなぁ。
・私別に三蔵一行のファンではないんですけど、この光景を玄奘三蔵に見せてあげたいなぁと思ってしまった。

・私が原作で絶叫した「光と闇が見えた」のシーンで月闇が再登場。
・負けたのに楽しそうに笑う烏哭さん。心なしか興奮してるのが判る。さてはここで火が付いたな…?
・「ははは。アンタほんとに強いな」「そうですかぁ?」「……俺はさ、アンタに勝てないのかなぁ」「勝負する必要ありますか?」「勝てない男が居るってさ、面白いね」
・全私が死滅しました本当にありがとうございます。
・ここで「勝てない相手」じゃなくて「勝てない男」って表現するの最高オブ最高。普段得体の知れない幽霊みたいな野郎だと思われてる烏哭さんが、ちゃんと人間で、男の人なんだっていうのが解るシーン。雄みが100%。
・光明「人はいつか死にます。人が人を殺めなくても命の限界は来ますよ」愉してる。
・「そう言われてもねぇ。俺も人間だからさぁ。勝ちたいと思うんだよ。同じ人間に」
・私「やめて!私のライフはもう0よ!!!」
・「いくら旅が暇の連続だからってこんなことしてたら疲れちゃいますよ」「つまんないなぁ」「何がです?」「アンタみたいな強い人、寝込みを襲っても無駄ってことでしょ?」
・「どう足掻いても無駄なことって、いつかは叶えたいよなァ」
・あーーーー胸が痛い。心臓が痛い。
・「煙草、吸います?」「吸います」←食い気味
・いやほんと冗談抜きに、烏哭さんが煙草吸い始めたきっかけってソレ(特に文字とか絵とかかいてきた)烏哭クラスタは長年想いを馳せてきたアレだと思うんですけど、よくぞこのシーンを入れてくれたと思ったしあまりにも予想通りすぎてこれが公式との解釈の一致かと天を仰ぎましたよね。
・しかもこの話の流れで煙草進める辺り、物語序盤で待覚さんが言った煙草の話ともリンクしてるのかなとか邪推するよね〜〜
※余談ですが、アンコール配信観てたら光明の銘柄ラキストでした。まじか。
・「なんだっけ?アンタの弟子」「江流ですか?」「それそれ」おや?
・「強いの?」待ってー。このタイミングかー。このタイミングで江流に目を付けたのかーー。
・多分、自分が望む言葉や態度を光明が与えてくれないのに気付いて、どうやったら光明を自分の望む舞台に引きずり出せるかって考えた末の答えが《江流》だったんだろうなぁ。
・光明「さぁ。ジャンケンさえしたことありませんから判りません」
・これ、江流のことを師として庇うようにはぐらかしてるよね。
・そういうところから「ああ光明にとって江流は守るべき存在なんだな」と感じ取った末の言葉がこの後の「良かったっスね。大事な人を失くしても、守りたい誰かが居て?」だと思うんだ〜〜。精一杯の皮肉と受け止めましたよ、切ない。
・そして光明に「珍しいですね、そういうこと言うなんて」とか言われちゃう。
・「さ、疲れたから少し眠りましょうか」「俺イヤなんスよねぇ。朝太陽に起こされるの」「どうしてです?」「無駄に眩しいから?」
・あああああああああああああ←限界

・そして待覚さんの言葉で無事終幕──。

・改めて見返すと、この頃の烏哭さんまだ未成年なんだよなぁ…。以前の歌劇伝で、健邑だった頃の自分を健一さんが「青い」と一笑するような場面が(確か)あったけど、まさにそんな感じ。でも、青いってのはつまり、まだ希望があるってことなんですよね。この時の烏哭さんは、確実に、光明さんに(自分の生に意味を与えてくれる存在だと)期待しているんだよ。
・光明に「(江流くん)強いの?」って訊いた瞬間から烏哭さんのちょっかい出す計画は始まってたんだろうけど、それでもまだあの時点では自分が人間として・三蔵法師として生きる未来に希望があったんだと思うんだ。
・でも、この後一年間旅してみるけど結局チャクラは出てこないし、その後の未来では光明自殺(仮定)するしで自分にも玄奘にも失望したんじゃないかなぁ。
・結局何かを背負うことを良しとしなかった烏哭さんは、彼独自の無一物を掲げて生きてる訳だけど、何だかんだそれを覆してくれる何かを今も望んでいる気がする。でも彼の光であり神様だった光明はもう居ないから、何処までも救いがないんですよね…。←胸が!痛い!!
・ただ、カーテンコールでのダンス、あれはただただ純粋に感動してしまった。
・それまで(舞台での立ち位置とかも見つつ)烏哭さんと光明さんは表裏一体だから背中合わせにはなっても隣には並ばないんだなって思って悲しんでたら、最後の最後に(ほぼ)隣り合って座って煙草吸ってくれたんですよね。涙腺どころか顔面が崩壊したよね。
・千秋楽ではスタンディングオベーションでキャストさんを迎える場面があって、拍手しながらまた涙ぐんでしまいました。

・ラストのアナウンス光明「もし月が雲に隠れたのなら、誰かの照れ隠しかもしれませんね」を聞いて「つまり烏哭さんの照れ隠しか!?」とか興奮してたら、千秋楽ではまさか、その後に烏哭さんがアナウンスしてくれまして。
・私「は?」
・興奮を通り越して動揺しすぎたので悲しいことに全容を覚えてないんですけど!「忘れたいものなら置いていってくれてもいいけど」的な台詞と「三つ編みのオッサンと一緒に居ると面白いよね」だけは覚えてます!後生だから音源ください!!

……と。
まだまだ書きたいことはありますが、キリがないので一旦締めます!あとは少しずつTwitter等にでも。
こんなに長い感想?を読んでくださった皆さんには頭が上がりませんが、私のことは好きになってくれなくて良いのでどうか烏哭さんを宜しくお願いします!!!

私は今回観て聴いて感じたことを今後のファン活動に活かしていきたいと思います。とりあえず本当に烏哭さんうちわ作りたいと思ってます。
初めましての方も日頃からお世話になってる方々も、本当にありがとうございました。
歌劇伝は良いぞ!!!


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