1



一時間目が終わり、頬も(半泣きになりながら)冷やした私は教室に戻ることにした。

晋助は帰って寝るらしく、マジで帰りやがった。
 しかも手当てした礼に今度奢れってアンタ…!!
すっげぇ痛かったのに…!!(泣)


「今度晋助の鞄にプリ●ュアのストラップ入れてやる…」


大分頬が楽になったのを感じながら歩いていると、教室から怒鳴り声が聞こえてきた。
 あの声は…近藤さんと兄さんだ!

まさか…兄さんまで何か言われちゃっているのか!?
 やっべ。兄さんは関係ないって言わなきゃ!

そう思い、教室に入った私の目には何とも言えない光景が。

 兄さんと近藤さんが教室の中央辺りで向かい合い、睨み合っている。
近藤さんの後ろにはお妙さんと神楽、ヅラに九兵衛に新八の五人。
 兄さんの後ろには総悟とザキの二人。

…アレ?これってどんな状況になってる訳?
これじゃまるで、ゴリ…近藤さんチームと兄さんチームに分かれてるみたいじゃないか。

 呆然としている私に気付いたのか、ザキが駆け寄って来た。


「大丈夫沙良ちゃん!?」

「うん、まぁ…。コレ、どゆ事?」

「簡単に言えば、委員長側と副委員長側二つに分かれてるって所。さっき委員長が副委員長…面倒だから土方さんでいいや。土方さんに沙良ちゃん知らないかって聞かれて、朝あった事を話したんだよ」

「ふむふむ。それで?」