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家に到着すれば、閉まっているはずの鍵が開いていた。

……アレ?私ちゃんと閉めて行ったよね?
 まさかドロボー!?

ちょ、うちには高価な物なんてないからやめて!
 ボンビーなのがバレちゃう!(ぇ

そ〜っとドアを開けて靴を脱ぎ、リビングに入ると意外な人物がソファーに座っていた。



「兄さんンン!?」

「おかえり」

「ただいま。…ってちゃうがな!」


思わず自分の台詞に手振り付きでツッコんじゃったじゃないか!


「何で兄さんがいるの?学校は?」

「サボって来た」

「はい?」


今、なんて言った?

 サボって来た?あの兄さんが?

風紀委員、鬼の福委員長と謳われるあの土方十四郎が…!?

 SA・BO・RI!?


「なんですとォオオ!!?」

「ちょ、うるせェ。テレビ聞こえねーだろ」

「あ、ゴメン。ってマジ!?」

「あぁ。お前だってサボっただろーが」

「そーだけど…」


やっぱ、居心地悪かったのかな?
……どーしよ…どんどんヤバい事になってきてる。
 こんな時に「近藤さん側に行って」とか「仲間とかいらないから」なんて言ったら・・・私死ぬ!!

どーする私!

 誰かライフカードくれ!


「ところで、お前今まで何してたんだ?」

「あー…。テキトーにぶらぶらしてた」

「ふーん…」