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授業を受ける気にもなれなかった私は、面倒だったのでサボる事に。

 なので今は一人、家路についています。

珍しく兄さんがサボりを許してくれた。今日の夕食当番決定という条件付きで。


「あふぁ…」


大変な事になってきているのに、呑気な欠伸が出てしまうのは不可抗力。

 晋助の家にでも突撃してやろっかなー…。
アイツ、マンションに一人暮らしだから突然行っても困らないし(過去にしたことがあるらしい)

 そんな事を考えながら歩いている私の前に、天人高の奴等が現れた。

うわ、うっぜー。トラが三匹いるよ。
 誰かー、動物園に電話して〜。


「見つけたぞ、土方沙良」

「アララー。にゃんちゃんが三匹も。ゴメンねー、うち兄さんがペット許してくれないから無理なんだ」

「あ、そうなんですか残念…って違うわァア!!」

「おぉ。ノリツッコミ出来るトラなんて珍しい」

「うるさい!」

「トラ言うな!」

「んで、何か用かいイエローレディ?」

「いや、そんなピン●レディーみたいに呼ばれても」

「お前等に羞恥●は勿体ない!!」

「Σ断言!?」

「因みに私はちょっぴり影が薄い真ん中の人を応援している!」

「影薄くねーよ!謝れよお前!」

「るっさいな!動物園帰れ300円あげるから!」

「帰るかァア!!」

「300円かよ!!」

「というか話がズレてるぞ!?」


 え、今ごろ?

もーちょっと早く気付いてほしかったな。

私も一々ボケたりするの大変なんだから、まったく…(嘘吐け