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５月の中旬。
昼休みの合図の予鈴が鳴る頃には、もう外はポカポカの陽気で、ついつい眠たくなる、
そんな季節だ。

だけどオレの場合、このチャイムが鳴った途端、ガッツリと目を覚ます。


…………は？？

どーせ昼メシが楽しみで仕方ないからだって言いたいのか？

バ、バッカ言え！！
いくらオレが食い意地はってるからって、そこまでゲンキンじゃねーーし！！

つか、弁当なんてさっきの授業の前の休み時間に食っちまったし！！


バタバタバタバタっ

……あ、アイツだ。
今日も来たっぽい。。


バタバタバタバタっ


ここん所、毎日じゃねーか。
フツー、昼休みっつったらカレシの所に直行するモンじゃねーのか？？


ビタンっ！！！



ぶっ！！
ぜってー今、転んだだろぃっ！！？


ガラガラガラっ！！

突如鳴り出した教室を開ける音。と、同時に



『丸井のブンちゃーーん！！今から裏庭ーーー！！！！』


栗色の長い髪をサイドにまとめた女が勢い良く教室に入ってくる。


「ぶっ、膝から血が出てるじゃねーか。
裏庭の前に保健室いくぞぃ」


その女の名前は坂下 結。
立海の高等部テニス部のマネージャーで

仁王の、カノジョ。。