恋人になって早数ヶ月。俺とシズちゃんは、俺の部屋のベッドで対峙していた。
いや、俺だって早くヤりたんだけどさ。シズちゃんが動かないっていうか…。
フリーズしちゃってるんだよねぇ…。なんで?今更恥ずかしいとか思っちゃってるわけ?
図体はデカいくせして心は乙女なんだから困っちゃうよね。ま、そんな処も可愛いけど。

「おーい、シズちゃーん!生きてるー?」

シズちゃんってば最初、子供はコウノトリが運んで来るとか、かぼちゃ畑から生まれてくるとか…。
子供が信じるような事を今の今まで信じてたぐらいだからこういう事苦手なんだろうな。
そこは俺が男らしくリードしてやるけどね。
勿論俺が上だよ?だってどう見たってシズちゃんが俺を掘るとかありえないでしょ。
だって女の子と付き合った事もない男がだよ?俺に突っ込める訳ないじゃん。

「ほら、シズちゃん。早くヤる事やろうよ」

「だ、…!だって、よ…」

サングラスを外してやると、その奥からは不安げに揺れる瞳が現れる。
あーもう!ホントに可愛いなぁ。同じ男とは思えないよ。

「お、俺…初めてだから、よ…臨也に、突っ込めるか、心配で…」

「は?」

ごめん。俺耳は良い方だから聴き逃したはずはないんだけど。今なんて言った?
シズちゃんが俺に突っ込む、だって?馬鹿馬鹿しい。シズちゃんには無理だって言ったじゃん。

「シズちゃん。シズちゃんは俺に突っ込む気なの?」

「あ、当たり前だろ!俺は男だぞ!」

「いや、俺も男なんだけど。だいたい女を抱いた事もないようなシズちゃんが俺を抱けると思ってんの?馬鹿だとは思ってたけど、ここまで馬鹿だとは…」

ふぅ、と溜息と吐くとシズちゃんの身体がビクリと震えた。
こんなビクビクしてるヤツが俺の事抱けるわけ?信じらんない…。

「いい?今日は最初だから俺がシズちゃんの事抱くからね。拒否は駄目だよ」

「んな…!俺だって男だぞ!最初はお前が下になれよ!俺より臨也の方が女みたいだろうが!」

「女みたいとかそういう事は関係ないと思うんだけどな…。だってシズちゃん、女の子抱いた事ないんでしょ?」

「抱きつかれた事はあるぞ」

「何堂々と言ってんの。抱くの意味が違うよ。ああーッ、もう!!」

本当に頭がユルイから相手する俺が大変だよ…。きっと俺達漫才とか出来るんじゃないかな。
コンビ名は24時間戦争とか。いや、ならないけどね。笑い話にもならない。
とりあえず馬鹿な発言を聴いてると頭が痛くなってくるから、さっさとヤっちゃおう!
それが一番手っとり早いか。俺の方がテクがあるって思わせられるし。
シズちゃんは外側は鋼みたいに強いけど、きっと内側が弱いに決まってる。
そういう動物っているし。一回快楽の虜にさせたら堕ちるのも早いだろう。
ふにゃふにゃしてるシズちゃんの顔、きっと可愛いんだろうなぁ…。そんな顔、誰にも見せてやらないけど。

「なんだ、シズちゃんもちょっとは期待してたんじゃない。ここ、おっきくなってるよ?」

「う、うるせェ!一々言うなよ!…ぅあッ、や、触るなぁ…!」

やわやわとシズちゃんのをスラックス越しに触ると、思っていた以上にシズちゃんの身体がビクビクと震えた。
嫌なら力ずくで俺の事突き飛ばせばいいのに。でも今シズちゃんはそんな事出来ない。
出来ない状況なんだ。だって、俺がシズちゃんのを弄ってるんだもん。他人になんか触らせる事なんて絶対にないから、
シズちゃんは初めて味わう快楽に思考が付いて行っていない。丁度いいって言ったら丁度いいかな。
でも、これからもっと凄い快感が押し寄せてくるんだ。シズちゃん、意識飛んじゃうかもね。

「ひ、ぁ、あ…!い、ざや、ぁ…!」

「そんな潤んだ眼で見ないでよ。もっと興奮する」

「悪趣味野郎…!ンぁ!」

「何とでもいいなよ。可愛い事に変わりはないからさ。ほら、足開いて」

俺がそういうとおずおずと足を開いた。なんやかんや言って、シズちゃんもヤる気なんじゃないか。
恥ずかしがり屋だなぁもう。分かってたけど。
スラックスも下着も全部下ろして、放り投げる。そうすればシズちゃん自身が姿が現れる。
ヒクヒクと震えるソレは、先走りを零し必死に快楽に耐えているようだった。

「ふふ、かーわいい」

「ぁ、ぁあ…臨也ぁ…!」

「分かってるよ。そんなに急かさないで」

下準備として、シズちゃんのソレにしゃぶり付いた。
まさかシズちゃんも俺がしゃぶり付くと思っていなかったのだろう。大きく跳ね上がると陸に上げられた魚のように口をハクハクとさせていた。
口の中に苦い味が広がる。でもシズちゃんのだと思えばなんて事はなかった。

「やだ、ゃ、汚い…!」

「そんな事ないよ」

「ひゃ、あ!ソコで、喋る、なぁ…!」

強くぢゅううう、と吸いつけばシズちゃんは呆気なく達した。よっぽど溜まってたのかな。結構濃かったな…。
ま、女を抱いた事がないんだったら自慰も方もあんまり知識はないだろうな。
これから俺が開発できると思うとワクワクするよ。口に入り切らなかった白濁を指ですくって、今度はそれをシズちゃんの孔へと宛がう。
指を突っ込めば息を飲む音が聞こえた。必死でシーツを握って声を殺すシズちゃん。

「シズちゃん、声、出してよ。聞きたい」

「、ん、…ゃ、こぇ、変…だッ!」

「変じゃないよ。すごく可愛い。俺、シズちゃんの声もっと聴きたいな」

耳元で囁けばシズちゃんは目尻に涙を溜めながら俺を見てきた。その破壊力を言ったらもう俺の理性をぶっ壊すほどだったよ。
シズちゃんはシズちゃんで無意識でやってるから本当に俺としては参っちゃうんだよね…。
あんな顔、他の誰にも見せてやらない、絶対に。
指を引き抜いてすぐ、俺のを突っ込んだ。あんまり慣らしてないからか、まだ少しきつい。
シズちゃんの顔が苦痛に変わる。ああ、ごめんね。そんな顔をさせたいわけじゃないんだ。
暫くギリギリまで抜いて、その後奥まで突いていたらとある場所でシズちゃんの反応が変わった。
これが前立腺ってやつか…。シズちゃんは金色の髪を嫌々と振って俺に訴える。
嫌じゃないはずだよね。だって前立腺って男にとって最も気持ちのよい場所なんだから。

「ひゃ、あ、んァ!い、ざや…!ソコ、やだぁ…!」

「ふふ…、最初は俺が上だ、とか言ってたのにね。あの時の威勢は何処いっちゃったの?ねぇ、シズちゃん」

「ァあ!あ、やぁ…!へん、ッ、へんに、なるぅ…!」

「なら…変に、なっちゃいなよ…ッ!」

「やァあん!あ、ぁ、いざゃ、ぁッ、あ、んぅうーッ!」

俺が強く腰を打ちつければシズちゃんは呆気なく達した。初めての事だったから相当体力を使ったんだろう。
シズちゃんはそのまま小さな寝息を立てて寝てしまった。こういう時に寝るのってホント空気読めないよね。
そういう処がシズちゃんらしいけどさ。ま、俺もシズちゃんにの中に出せたからよしとするかな。
朝起きてシズちゃんが孕んでたらいいのに。そうしたらずぅっと一緒に居られるのに。
なーんて。あり得ない事を思ってみたり。シズちゃんも寝ちゃったし。俺も寝ようかな。
俺より大きな背中に張り付いて、俺も眠りについた。
処理は…まぁ起きてからでいいか。どうせ腹下すのは俺じゃないし。ごめんねシズちゃん。



(いーざーやーくん。あーそーびーまーしょー)
(んぅ?ああもう朝なの?…って、シズちゃんなんでソファー持ちあげてんの?寝ぼけてる?)
(眼ならバッチリくっきりスッキリ覚めてんだよ。それより、どういう事だ、コレは)
(これって?ああ、処理の事?眼が覚めてシズちゃんが孕んでたらいいなーっていう俺の囁かな願いかな?)
(ふざけんな!本当に孕んじまったらどうすんだ!!)
(問題はソコなの?本当に可愛いねシズちゃんは。愛してるよ!シズちゃん、ラブ!)


―――――
お待たせしました樫月様!長らくお待たせしました!
イザシズのギャグ裏という事で…!ギャグっぽいのが最初と最後しかないという…。
すみません私のクオリティではこれが限界だったようで…!
ああ、こんな作品で申し訳ありません!!

リクエストありがとうございました!


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