ボロボロのぬいぐるみ

ボロボロのぬいぐるみ


人形の腹にナイフを突き立てれば、中からあたたかい綿が出てきた。
ボロボロになっていく人形達を見て、まるで昔の自分みたいだなと思った。

父の歪んだ愛情を俺は確かに愛情だったと肯定しよう。

けれど、俺の愛情は誰が肯定してくれるだろう。



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