Nymph
忘れもしないあの日、私は精霊と出逢った。



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01 それは、奇跡のような出会いだった。
02 どう足掻いても、変えられない。
03 夜に訪れる、小さな獣。
04 たったひとつの些細な願いすら。
05 その一瞬の優しさが仇となる。
06 ただひとりの「ともだち」。
07 過去に囚われているのは私だけ?
08 思えばそれが、全てのはじまり。
09 願った「日常」が、崩れていく。
10 ひとつめの分岐点。
11 当たり前の明日。
12 救われていたのは、彼女だけじゃない。
13 息苦しい息抜きを。
14 優しさに、浸蝕されてゆく。
15 いつかこのドレスを着れたなら。
16 ふたつめの分岐点。
17 崩壊の片鱗。
18 いくら後悔しても足りない、崩壊の日。
19 大切な思い出をひとつ、語ろうか。
20 垂らされた蜘蛛の糸。
21 みっつめの分岐点。
22 いくつもの分岐の、その先で。
23 彼だけの秘密。
24 足場を崩したのは、弱い自分自身。
25 崩した足場を、組み直そう。
26 「分岐の先」の、終着点。
27 私だけの秘密には、できなかった。
28 明るい未来など、願うだけ損だ。
29 その一瞬の優しさに救われる。
30 今度こそ私の意思で、救いたい。
31 道を選ぶのは、私だ。
32 どう足掻いたら、変えられる?
33 過去に囚われていたのは、彼も同じ。
34 崩壊した過去の、再構築を。
35 「ともだち」が、苦しくて。
36 それでも「ともだち」を選んだ。
37 夜に訪れる獣は、静かに去った。
38 たったひとつの願いを、叶えて。
39 最後の大切な思い出を、作ろうか。
40 息苦しい息抜きは、もうたくさん。
41 はじまりにはおわりが付き物。
42 いつかこのドレスを着たかった。
43 侵食を許した優しさに、決別を。
44 そのはじまりは、必要だった。
45 きっと彼は、釈迦にはなれない。
46 あなたのことが、好きだから。
47 願った「日常」を、もう一度。
48 あなたのことが、どうしても好き。
49 明るい未来を願って。
50 当たり前の明日など、なかった。
51 はじまりを、もう一度。
52 その出会いは、紛れもなく奇跡だった。


あとがき いくら信じないと口にしても…

ある未来の話 …心はずっと、信じていた。





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