世界は銀魂のOP
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必要の無い人間だ。私は。


私は何でも上手くできなくて、だけど無鉄砲に生きるわけにもいかなくて。



意気地無し。



電線の上で真っ黒いカラスが鳴いていた。
何をせがんでいるのか、私にはわからない。

わからないままでいい。


消えたら、どうせ全部忘れてしまうんだから。



橙の夕暮れの中、私は高い所へ登った。
綺麗な夕日。

最後に見た空は綺麗な空。


誰かに自慢出来そうな程に。



落ちてしまおう。

堕ちてしまおう。


何もかも、消えるんだ。



目を瞑って体を前へ。

真っ逆さまに墜ちようか。




落日の中、

私は堕ちた。






…――はずだった。





落日







私の手を掴んだのは、


死んだ魚のような目の男。










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うん、落日のお題はムズかったのさ。
いいお題でした。

2011/03/15(火)
21:59