未来へと
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生まれ変わったらって聞いて
考えてみたけど
あの時答えは出なくて

でも僕等がヒトに生まれたことには
何か意味がある気がして

どんなに哀傷が深くても
どんなに過去が辛くても
僕等は歩き続ける


悲鳴上げて 怖くて
僕等は傷に縛り付けられて
僕等は傷がチカラだから
突っ走っていいから
もがいていいから
未来へと進め



生まれ変わったらって聞いて
目の前には鳥が羽ばたいて
適当に『鳥』と答えた

こんな残酷で身勝手なヒトになんか
今度は生まれたくない

『キミが鳥になるなら
キミが気持ち良く飛べるように
僕は青空になるよ』


冷たい風の 中で
僕等はどこかへ歩き続けて
僕等は何かを探し続けて
君の傷を元通りにしたいから


法則だかマナーだかそんなの知らない
そこにある壁なんか壊して
真っ直ぐ進む
僕等には“傷”という力があるから


悲鳴上げて 怖くて
それでも過去に追い詰められて
それでも過去は消えないから
偽りや罪は隠せず
それを守ることもできず
だから…

蒼い夜空の 下で
それが僕等の生まれ変わり
それが僕等の誓いと覚悟
泣き明かしてもいいから
もがいてもいいから
新しい未来へと






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