アズーの罪な
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少し息苦しい部屋の外ではさ
思うより毎日が遅く流れて
そうだ、最近から決まってたんだ
きっとこれは自分の正しい末路だ

「結び目は今日も大丈夫です」
と呟いて 直ぐに消えるの
「これくらいのことで
緩んでしまうのか」って囁いた 君

例えば誰かが犠牲になるなら
自分のみへの虐政に
この世界じゃ 世界じゃ 人差し指だけ

ノイズが脳裏に反響する

助けるための術を喪失されたのは
空振りな命綱を引き上げたせいか
小さなこの手だって大丈夫 そんなの嘘だよ
そうこうしているうちに人生は終わりそうだ

「馬鹿げてるなぁ」笑う 大嫌いな声で
幼いから、と相手にされない時みたいに
鼻で笑われたって大丈夫? こいつの目は違う

どうやら移植手術は終わったようだ


ノートに書き連ねた未来を生きた夢を見た
消えてしまったけれど
不安だらけが懐かしいよ
もう どうでもよくなっちゃった

ゆらり 彷徨う
星を見上げた見上げた あの人が
私を 思い出してくれるかな

「不憫な君に蔓延る闇を払ってあげる」
水の中で息をする私に聞こえたんだ
ダメダメそんなの無理だ やめてよ

届かない

助けるための術を喪失されたのは
誰一人として私が救えないからだ
小さなこの手じゃどうにもならない

徒らにすり抜けてく大切な繋がりを
血の中で息を止める私は見失った
上手くいかないな 私も
そういうもんなんだ

幾度となく 思い返す
ごめんなさい どこかの誰か

大好きだったんだけどさ






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