落ちてゆく
感情の深海まで
カラカラと音がした
冷たくて
麻痺してゆく指に
触れたのは
女の子みたいな顔した
可愛らしい少年で
頬を流れた水滴は
一体なんだろう？
青と同化していく
僕の身体はまるで
月のように白く
夜のように黒く
海のように青い
空っぽのままでいた
僕の心はまるで
君のように赤く
君のように透けた
綺麗な心の夢を見る
マリンブルー
君の瞳の色
カラカラと降ってきた
甘くて
海の味の飴玉
笑ったのは
女の子みたいな顔した
かっこいい少年で
地面に落ちた水滴
嗚呼 そういことか
闇と同化してゆく
僕の身体はまるで
大きな魚の色
世界の終わり(ﾗｸﾞﾅﾛｸ)の色
僕の髪の色
跡形も無く消えた
僕の心を戻す方法
時間を戻してよ
また立ち上がるれるよ
そんなのできるわけないじゃん
消えた 脆く 融けて
すぐに また なんて
無理に決まってる
だって苦しいよ
こんなのこんなの嫌なのに…
君の手が頬に
触れた温もりは
初春の風みたいに
ずっと昔の母みたいに
消えたがってた想い
頬の涙を
君の親指が拭う
縋り付いて泣いて
カラカラ 戻りはじめた
僕の心はここに
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