長文お題



登場人物
括弧内→語り手



聞き慣れた戯言に愛を見出だせとそれこそ戯言ではないのですか
(岡田)

奇妙な蛮勇に失笑する他なく、憐憫の情を勇気に果てた愚か者に与えるのだ

確信なき問いを重ねることもまた世界に辿り着く術でしょう

世界の終焉に分かたれぬ絆が安らぎを与えて吹き抜けていった

幸せを謳歌するのは堪え難い苦痛なのだとどうすれば伝わるだろう

閃光に包まれた刹那、乾ききった呼吸に慈愛の息吹が駆け抜けていった

優しい夢に全てを委ねられたら悪夢に苛まれることも厭いはしなかった

運命の人なら出会いたくはなかった

これが最後だと涙を飲んで挑むの

ざわざわと音を立てて途絶えた記憶を君は僕は確かに知っていたのだ

友達以上恋人未満、そんな微妙な関係に安らぎを覚えたあの頃

厭うばかりの恋だった。苦しい恋だった。けれども忘れられない恋に憧れてた

とても最期なんて踏み締められないけど、輝いた昨日を無くしたくないんだ

歪む世界さえ愛おしいものだと、伏せられた札を覗き込んだ

小さくなって震えていればいい、

届く言葉の破片に望みを叶えよう

未来に昨日の翼を託して

薄倖の少女にただ一時の平穏を

曇らない心が真実だと羽ばたく大空に気付かされた

そんな簡単に終われる思いなんて許さない。そんな好きは許さない

望んで狂疾とならばまた良きことよ

個人的な感情に口出しは無用

狂死するも幸せよと嗤ってみせましょう

青い揺籠に抱かれてお眠り

これが狂愚と言わねば何と言いましょう

知っていたはずだ、思いは叶わないと。それでも願ったはずは一途な瞳

赤く濁る空に一瞬の閃光が轟いた

歪む残像も痛みに叫べば、箱に囲った絶望よりはマシかと苦笑した

醒めた感情に見出だした薔薇色人生ライフ

孤独と杯を分かつまで貴方に癒しなど赦しもなく闇に捕まってしまいなさい