可愛くて仕方がない

4三成ドラマルート後
頭のネジ緩い系半兵衛とズバズバと物言う系刑部


「吉継君、三成君はどうしてああも聞かん坊なんだろうね」
「それは賢人殿が甘やかすユエ」
「僕は甘やかしたりなんて……してるっ!だってあんなに可愛い可愛い可愛い可愛い以下略なんだよ!しょうがないじゃないか!」
「…はぁ、我頭痛い。こんな軍師で大丈夫か」※大丈夫じゃない
「可愛い!戦乱に舞い降りた天使!この世の奇跡!」
「シテ、」
「え、ああ、何だい?」
「然しものぬしとてサスガに此度ばかりはアレに罰を賜るよナァ?多少の目溢しでは利かぬ、何せ大将の命を二度も足蹴にしやったユエ。サテ、さぞかし重い懲罰とみるが、もしや改易も……有り得るやも知れぬナァ」
「えっ」
「えっ」
「君…それ、本気で言って……」
「我とて心苦しい限り…だが、他のモノに示しが付かぬぞ。ナニもせずにおれば反感を買うは三成よ。賢人殿ならば無論分かっておるとは思うが」
「それは……そうだが……分かった、秀吉の元に持ち帰ってじっくりと検討させてもらうとするよ」
「あっこれ駄目なヤツよ、婉曲なオコトワリの回答よ」
「安心したまえ。三成君を悪く言う子がいたら僕直々に説得(物理)するよ」
「安心出来ぬ」

(親馬鹿ここに極まれり)


「しかしアレは……頭が足りぬワケでもあるまいにナニユエああも勝手に動くのか。愚直とは彼奴の為に在る様な言葉やナ」
「そんな言い方はないよ。あのひたむきさはむしろ彼の美徳で伸ばしていくべだ!」
「ほうらマタそうやって甘やかす」
「すまない!でもこれは譲れないっ!」

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