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カァァ、と顔を赤らめるクリス。
甘えるように、リリルクのローブに顔を埋めた。
「クリス、」
「だから…ね…。家に帰ったらししょーに、消毒して…欲しくて、その…、」
「消毒…?」
「し、ししょーに、嘗められた後、消して欲しいんです…、えっと…ししょーが嘗めて、今日の人達の事忘れさせて欲しいんです…」
駄目…ですか?とリリルクを伺うクリス。
そんな涙目で、可愛らしく駄目?と聞かれて、黙ってられる程リリルクは人間が出来ていない。
何より、クリスはいくら目に入れても痛くない程可愛らしくリリルクが溺愛している弟子だ。
グラリ…となけなしの理性が揺れる。
「クリス…」
「はい…」
「とりあえず…家に帰ろう、消毒…はその後だ」
「はい!ありがとうございます、ししょー、」
えへへ、と笑みを零し、ぐりぐり頭をリリルクの胸元に押し付けるクリス。
その顔は、けして世間で噂されるような冷酷非道な魔道師の顔ではない。
こんなでれっとした顔は…。
弟子にめろめろな魔道師の姿だ。ある意味、弟子にまけているといえよう。
「ししょー、大好きです!」
「そうか…」
リリルクは一つ、眼鏡をあげると、ギュッと、クリスの肩を掴む。
それから、乱れた服のボタンを止めて、クリスが持っていた黒い鞄を変わりに持ってやった。
「戻るぞ」
「はい!ししょー」
クリスは元気よく返事をし、リリルクの手を握った。
冷酷非道な魔道師は、今はとても手のかかる弟子がいる。
手がかかるが、可愛い半獣の弟子が。
魔道師は、今まで一人ぼっちだったが、今は違う。
愛すべきものと一緒なのだ。
何よりも、誰よりも大切な人間が傍にいるのだ。
「ししょー、あの…ちゃんと、消毒して下さい…ね…?」
リリルクの理性が完全に切れるのも…きっと、そう遠くはないだろう。
甘えるように、リリルクのローブに顔を埋めた。
「クリス、」
「だから…ね…。家に帰ったらししょーに、消毒して…欲しくて、その…、」
「消毒…?」
「し、ししょーに、嘗められた後、消して欲しいんです…、えっと…ししょーが嘗めて、今日の人達の事忘れさせて欲しいんです…」
駄目…ですか?とリリルクを伺うクリス。
そんな涙目で、可愛らしく駄目?と聞かれて、黙ってられる程リリルクは人間が出来ていない。
何より、クリスはいくら目に入れても痛くない程可愛らしくリリルクが溺愛している弟子だ。
グラリ…となけなしの理性が揺れる。
「クリス…」
「はい…」
「とりあえず…家に帰ろう、消毒…はその後だ」
「はい!ありがとうございます、ししょー、」
えへへ、と笑みを零し、ぐりぐり頭をリリルクの胸元に押し付けるクリス。
その顔は、けして世間で噂されるような冷酷非道な魔道師の顔ではない。
こんなでれっとした顔は…。
弟子にめろめろな魔道師の姿だ。ある意味、弟子にまけているといえよう。
「ししょー、大好きです!」
「そうか…」
リリルクは一つ、眼鏡をあげると、ギュッと、クリスの肩を掴む。
それから、乱れた服のボタンを止めて、クリスが持っていた黒い鞄を変わりに持ってやった。
「戻るぞ」
「はい!ししょー」
クリスは元気よく返事をし、リリルクの手を握った。
冷酷非道な魔道師は、今はとても手のかかる弟子がいる。
手がかかるが、可愛い半獣の弟子が。
魔道師は、今まで一人ぼっちだったが、今は違う。
愛すべきものと一緒なのだ。
何よりも、誰よりも大切な人間が傍にいるのだ。
「ししょー、あの…ちゃんと、消毒して下さい…ね…?」
リリルクの理性が完全に切れるのも…きっと、そう遠くはないだろう。