短編 | ナノ

「私はロボットです」
「それでもいいんだ、俺はお前が好きなんだから…」
「シング様…」
「愛してる、ジン…」

近づいて、そっとキスをする。
ジンは、一瞬目を見開き…、

「シング様…」

俺の頬を包みキスを返してくれた。


俺の望み通り、ベッドに俺を押し倒す、ジン。

「大丈夫ですか…」
「…大丈夫…だから…」
初めて抱かれる行為。
怖い、けど、それ以上に嬉しかった。
ジンに抱かれるのが、
ジンに愛して貰えるのが。


「シング様…、」

ジンの黒い長い髪が、サラリと揺れる。


嗚呼、なんて……


「ジン…」
「シング、さま…」

なんて、綺麗なんだろう……。

なんて…

「シング様…」
「ジンッ」

なんて、愛おしいんだろう。




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