「お前、お前だろう!お前がやったんだ!」 「何をぬけぬけと…!もう沢山だ!」 罵声が空間を支配している。 オプティマスのブレードが、スタースクリームの胸を抉った。耳障りな金属音と絶叫が音声回路に反響する。 どうして、なんて分かりきっている。儂が、オプティマスの言い付けを守らずに、外へ出たから。でも、まさか、スタースクリームと話している所にオプティマスが来るなんて…。そうだ、儂が外へ出さえしなければ、スタースクリームが巻き込まれることはなかった、悪いのは儂だ、だから、オプティマス、もう止めてくれ、スタースクリームを傷つけないでくれ!「その名を呼ぶなメガトロン」「お逃げ下さい閣下」あああ?!そんな、駄目だオプティマス、至近距離で撃ったりなんかしたら、スタースクリームが、(いつも瞼に甦る、部下たちが無惨に壊れる様。崩壊していく柱と消える母星。砂漠に埋もれる、愛しい雛たちが…、) 「もう止めてくれえぇっ」 爆発音と衝撃、自分の顔半分が吹き飛ぶのが分かった。後ろでスタースクリームの悲鳴が聞こえる。呆然とするオプティマス、お前は悪くない、わるくないんだ…。急速に意識が沈んでいく。 目が覚めたら、またあの部屋でお前に会いたいよ、オプティマス。 消失 |