3月9日(存在定義)
あのね、今日マスターに挨拶したら今日はミクの日だね、って言われたの。
私が生まれた日は8月31日だから不思議な感じってメイコ姉さんに言ったら、そういう割にはとても嬉しそうな顔してるわよ、って言われちゃった。
だってマスターからいただいた言葉だもの。嬉しく思わない訳がないわ!
それからリンちゃん・レンくん・カイト兄さん・がくぽさん・グミちゃん・ルカさんにもおめでとうってお祝いしてもらったの。
彼ら彼女らにまでお祝いされるとは思ってなかったから感極まって泣いちゃった。ずるいよ皆!
私は歌うために生まれたもの。
歌うときにだけ存在するもの。
それなのに、ボーカロイドの皆やマスターにおめでとうってお祝いされちゃってもいいの?
贅沢しちゃっていいの?
「いつもありがとうミク」
誕生日でもないのに、カテゴリーにランキングされた訳でもないのに、マスターが頭を撫でてくれた。
どうしよう嬉しい。とっても嬉しいの!
「マスター!ミクは皆のこと大好きです!だからもっと歌いたいです!」
「実はね、ミクに歌って欲しい曲があるんだ。これ見てくれる?」
渡された楽譜には「ミク曲(3/9までに仕上げる)」って緑のペンで書かれた。
「マ、マスター!!マスター大好きです!!!」
「ありがとう。俺もミクのこと好きだよ」
「ミクの方がマスターのこと好きですよー!」
「あはは!それじゃあこの曲頑張って歌って貰おうかな?」
「合点承知の助です!」
みっくみくの日!
(ところで何処でそんな古い言葉覚えたの?)
(がくぽさんが教えてくれましたー!)
(チョイスが渋いなぁ)
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