「兄さん!大丈夫ヒロト兄さん!?」 「はっ、はぁ、お兄さんもう無理かもしれない」 「兄さん、本当に頭大丈夫?」 「そっちの心配!?ッウェゴホッゴホッッ」 「兄さん悪いけど何処か出掛けてもらえるかな?」 「インフルエンザの病人に向かって酷くないヒロ君?」 「インフルエンザになる幽霊なんて初耳だよ」 「てへ」 「ほーら!さっさと出てよ!もうすぐ円堂くんが来るんだから!」 「待ってヒロ君お兄さんそれ初耳」 「だって今初めて言ったし?」 「俺もー!!!円堂くんとお話したい!!!」 「円堂くんにインフルエンザ伝染したらどうしてくれるの?」 「そうしたらヒロ君お見舞いに行けるよ?」 「その発想は無かった」 「ヒ……ロト?そう掠れた声で呟くベッドの上で病原菌と戦う円堂守に対して基山ヒロトは目を奪われた。そして力が入らず抵抗出来ない状態である円堂(略)の腕を掴み真っ赤なそこに自分のそれを重ね合わせー」 「に、兄さん!!!」 「もう少し官能小説見とくべきだったな。ごめんねヒロ君18禁展開まで思い浮かばなくて…」 「とんでもない!ありがとうございました!!!」 「わーい!ヒロ君に褒められちゃったぁ!」 「ヒロト兄さんを初めて尊敬したよ俺!」 「え、初めて?」 「うん」 「お、お兄さん散歩に行ってくるね!別に泣いてなんかいないんだからね!?」 「夜には帰ってくるんだよー!」 「はーい!行ってきまーす!!」 寝ようぜ病人 |