お人好し×愛情表現過多な恋人
※
お人好しと中古ビッチの続き。
見れない人用分割
12俺たち、付き合いだしました。
順調かと言われると、
「きよくん!席とっといたよ!隣となり!えへへ…」
「きよくん!お昼一緒しよ!きよくん、おべんとなの?じゃあおれもこれからおべんと作る!交換しよ!」
「きよくん!バイト上がり夜の1時なの?じゃあおれ迎えいく!危ない!お店の外で待ってるね!」
「きよくん!」
「きよくぅん…」
「きよくんきよくん!」
うん、重い。
大学にいる時、バイト帰りはほとんど雄佐と一緒で、正直息つく暇がない。
時間割りの関係とかでデートとかは行けてない、バイト先と大学でばっかり会ってるのにこの調子。
「雄佐さ…こんな一緒にいるとすぐ飽きちゃうから、電話もメールも1日1回くらいにしようよ。」
「えっ、そんな、め、迷惑だった…?」
でかいタッパして涙目ですがりつくから、毎回何も言えなくなっちゃう。どうしたらいいの、このでかいだだっ子。
*
「今日はあの子来ないの?ほら、あのイケメンの子。」
吉澤さんが笑いながら、店の入り口を指差す。
毎日のようにバイト先まで迎えに来るから、バイト先の人にまで雄佐は覚えられていた。レンタルビデオ屋で働く男子学生のお迎えなんて珍しいからだろうけど、吉澤さんは興味津々だ。
「たぶんもうすぐ来ますけど…」
「ほんとすごいよな、カレシなの?」
そうニヤニヤと効果音が付きそうな笑いとともに背中を叩かれる、冗談でもぎくりと心臓が跳ねる。それに焦ったか、つい話しすぎた。
「そんな訳ないでしょ、俺だって迷惑してるんですよ。友達でもあんなに毎日待たれたら、恥ずかしいじゃないですか。」
バタタッッ
CDのラックの方からなにかが崩れる音がする。そこを覗くと、雄佐がいた。直立で固まってる。なぜ今日はこっそり店内にいるんだよ。
「あ、」
「うわーやっちゃったな。」
声をかける間もなく、雄佐は目にまん丸と涙を溜めて、唇を噛んで走って出ていってしまった。間違いなく、これは傷つけた。
吉澤さんの頬っぺたを腹いせにつねる。
「吉澤さん…」
「あい。つねんないで、いひゃいいひゃい。」
「どうすんですか、怒らせたじゃないですか吉澤さんのせいで。」
「おれのへいひゃない、いひゃいいひゃい。すみまひぇん。」
「俺本当はあと2時間後に上がりなんですけど、吉澤さんやりますよね?」
「え!?俺今上がれるとこ…いひゃいいひゃいいひゃい!」
「え?」
「いひゃひゃひゃひゃひゃ!わかりまひた!代わります代わります!あの子追っかけてくだたい!」
それを聞いて手を離す。吉澤さんの頬っぺた真っ赤で面白い。とりあえずエプロンだけ外して吉澤さんに押し付けて雄佐を追った。
*
「……いた」
辺りを見回しながら、走る。しばらくすると近くの公園でブランコをこぐ影が見えた。近づくと案の定雄佐だった。
「なにしてんの。」
「…」
雄佐は無言でブランコを漕ぐともなく足を動かす。
「さっきの、ごめん…。なんか茶化されてつい…酷いこと言った。」
先にこちらが口火を切ると、雄佐は下を向いて、普段より低いトーンで話し出した。
「きよくん俺と付き合うの恥ずかしいんだ。」
「そうじゃないって。あれは、その、説明がいろいろ面倒で。」
「俺きよくんの友達なんだ。」
「いや…」
面倒くさいことになった。本当に面倒くさいことになった。
それを見透かしたように雄佐は捲し立てる。
「きよくん、面倒くさいって思ってる。俺ばっか好きなのに彼女面して、もっと欲しいもっと欲しいって言ってるの、うざいって思ってる。」
少し、図星だった。
雄佐の押しつけるような表現が少しうざったくもあった。でもそのうち落ち着くと思ってたから何も言わなかった。
雄佐は鼻の先を赤くして続ける。声が軽くこもって聞こえる。
「でも…俺は、おれは、きよくんが変な女にとられないか不安なんだよう…
きよくん優しいから…誰かに取られないか不安で不安で…俺にはきよくんしかいないのに…だから、うざいって、わかってる、のに…」
「………」
なんだろう、感想としては、うーん…、互いにロストコミュニケーションだったな、良くない良くない。恋人なのに。
しゃがんで視線を合わせる。
「そっか。気づけなくてごめん。そんな切羽詰まってるって思わなかった。」
「…」
「確かに重いって思ったのはある。
本当にお弁当も送り迎えも嬉しかった。でもね、俺にはその位の行動が俺にも求められてるみたいでしんどかった。」
「そ、そういうつもりじゃなかった…」
雄佐は顔を上げてもごもごと、手と口を動かす。聞き取りにくいから、俺が一気に話す。
「なんでそういうのしんどいかって言うと、正直俺の中の好きが雄佐ほどな自信がないから。」
「っ!!」
雄佐の肩が跳ねる。また下を見つめだして、足が現実逃避のように砂を蹴る。
「あ、ごめん。なんか違うんだけど、ほら俺らデートもなんもしてないじゃん?なのに最初からあんなマックスに行動できない、俺は。」
「…うん」
頷く雄佐の声は分かりやすく落ち込んでた。世界が滅ぶのかってほど。
「だからさ、もうちょっとゆっくりがいいなって思って。俺、雄佐のこと好きだけど、半端なことしたくないから、もっとゆっくり時間をかけて好きにならせて?そうしたら、雄佐のこと受け入れられるから。」
これを告げると、少しの間。
違う意味で真っ赤な顔の雄佐が睨み付けてくる。なんだよ、これ本心だけど。
「き、きよくんさぁ…ほんと…」
「うん?」
「お人好し!馬鹿!好き!」
雄佐が抱きついてくる。何のあれか分からないけどチョコの甘い香りがする。
雄佐がぽつりと呟く。
「海行きたい」
「シーズンでないにもほどがある…」
「じゃあ江ノ島で鐘ならしたい。」
「それならいいよ。あとはー…スカイツリー見に行こうか。」
「やった!いくー。あとね、あとね…」
なんか、やっと恋人らしいなぁと笑いあった。
帰り道。妙に甘えた声の雄佐を知らぬふりする。
「…きよくん家いっていい?」
「明日一限でしょ?だめ。」
「頑張って起きる。」
「だめです。再再履だって理解してるの?」
雄佐はむくれながら、ひっつく。
「だって今超幸せだから、まだ一緒いたいんだもん…」
この歳の男がもんを使うのは、ちょっとあれだと思うが、俺はかわいいと思うよ。
「んー……じゃあ、わかった。その代わり今日はもう我が儘言わないでね。」
「はーい!」
*
で、結局。
「我が儘言わないんじゃなかったのか、おい。」
「きよくんも、はふ、その気なら、おっけーれしょう??」
案の定、寝込み襲ってきた雄佐にため息。いや、ちょっと予想も期待もしてたけど。
「きよくんのちんぽ、すき、ちゅ、ちゅぱ、らいすき…」
吸い付きながら頭を振って、一心不乱にフェラされる。股間持ってかれそうだ、俺の太もものリンパを押されながら雄佐は男らしく?フェラを続ける。
「そんな、っあ、好きなの、っ?」
「ん、んぅ、ちゅぱ、ん、んふ、ぶ、だって、俺と繋がるとこだし…」
凄いこと言うなあ。同じようなことを言った有名な女性がいた気がするが…なんかあまり考えないようにしよう。尿道の先をしつこく、舌でなぶられてくすぐったい。
「ゆ、それ、っ!ん!」
「はふぁ、我慢汁でてきた、ちゅ、ぺろはむ、は、っちゅー」
しつこくそこを弄られ、先だけ舐められると、腰が熱くなって思わず腰が浮く。
「んぶ!ん!ん!んう!(きよくん、腰振ってるっ、おれの口にカクカク腰振ってるっ、エロい、エロいよぉ…!)」
雄佐の口に腰を振って、雄佐の口をオナホに全体を自分でしごく形になる。苦しそうなのに、雄佐は嬉しそうに腰をくねらせて吸い付いて、舌を蠢かした。
「やっば、出る…っ!くぅっ!」
「んぶっ!ぐ!げっ!ごほっ!げっ、げっ…はふ…(きよくん、口に出してくれたぁ…)」
口に打ち付けイマラに近い形で口内に出した。逆流したのか、雄佐の鼻からも精液出てきて申し訳ない。
「ごめ、鼻いたいだろ…」
「んーん。ツンとしたけど、きよくんのだもん…」
雄佐は口のをティッシュに出して鼻をかんだ。とりあえず鼻にちゅーしてやると、口にねだられた。やたら元気だ。
「きよくん、」
攻守逆転で雄佐をベッドに寝かす。ひさびさのアナルだ。ベッドサイドのウェットティッシュを取ろうとすると、雄佐が足を絡めてくる。
「も、洗ってあるから、大丈夫…はやく、さわって、」
「え、いつ?」
「う、お、おれ、いつでも、出来るように、その…きよくん会うときは、その、家出る前に、毎回、洗ってる…っ」
なんと言うことでしょう。二人して真っ赤な顔で硬直。どんだけエロいんだ。それに乗じて俺もカミングアウト。
「じ、実は俺も雄佐に、これ、買ってみた…」
「わ!き、きよくんもこんなん買うんだ…」
取り出したのは通販で買った、小さい玉と大きい玉が交互に連なるアナルパールという代物。俺もなんでかついポチってしまってたんだ。
お似合いカップルだと何か二人で笑えてきた。
「はう、きよくん、それ、ちょうだい…はやく、」
「ん…」
気を取り直して、パールにローションを絡める。まず、ひとつ目。
「…はぅう」
雄佐がぴくりと体を震わせる。入り口すぐが玉に刺激される、らしい。
続けて二つ目。
「あ"ぁ…」
以下略。
「今何個入ってるか分かる?」
「わかんなっ、あっ、っう、中、ごりごり、っあぁ…」
「次で最後だよ。」
最後のでかいのを押し込んで、取っ手以外の玉を全部雄佐に収めた。意外と入るんだな。
「奥まで、っあん、はいってる…きもちぃ、あっ、あ!きよくんっ、あ"うっ!」
雄佐の乳首を舐めながらパールを軽く前後させる。玉と玉の間に中の凝りが潰されるのか、雄佐の呼吸がどんどん荒くなる。
「はう!く!あっきよくん、やだっ乳首やぁ…っ」
雄佐の乳首は右は普通だけど、左は陥没してる。舐めれば芯が出るけど、やめるとぷっくり平らな乳首になる。くそ、気になる。この陥没乳首気になる。俺こういうアシンメトリー気になる質なんだよ。
「はぁっ!あ!あぅっく!きよくんっ、そんなっ、くぁっはん!あ!」
ずっと左の乳首を舐めて引っ張っても、やはりずっとは芯が出ない。
んー、駄目だ。
「えい。」
「っあ!あ!あ!ひゃうううっ!あ!あ!っんんぅうううっ!」
どうやっても駄目だから、いっそのことと両乳首を爪を立てて押し潰して押し込んでやった。そのまま横にも引っ張ってやる。
「あれ、駄目か。あ、雄佐?」
離すとやはり右乳首が勃起した。駄目かあ、このアシメ。夢中になってたのに気づいて雄佐を見やると、ぴくぴく腰痙攣させながら視線の焦点が合ってなかった。
「ごめん。やり過ぎた。」
「き、きよくん、はふ、すごすぎ、頭おかしくなるかと、思った…」
そう虚ろな目で言われると、少し誇らしいけど、あんなんでいいのか。そういえばと、忘れてたパールをいじってやる。
「抜いていい?」
「ん、んう、お願い…あ!あ!あ、んっんっんー、んんん…」
パールを引っ張ってみると、微妙な抵抗感。慎重に引っ張ると、ひとつ大きな玉の頭が現れる。エロい。
ヌルッ
「あっ!あひぁあんんん"っ!」
大きい玉が抜けると、雄佐は裏返った声を上げて枕を掴んだ。…具合がいいのか悪いのか分からない。
「平気?」
「ん、ん…穴が拡がって、玉が、ぬ、抜けるの、なんか、すっごい、きもちいい…」
いいらしい。
じゃあと次のを引っ張る。
「あふぅううっ、ふあっ!あ!二個っ、二個いっぺんっ、あ!あ!」
感覚を誤ったのか、うっかり二個いっぺんに引っ張り出してしまった。それでも雄佐は気持ちよさそうに連続で玉が抜ける感覚に、はち切れそうなほど勃起させたちんこを震わせていた。
「じゃあガンガン抜くね。」
「あっ、ひっくううぅうう〜っ!あっあっ、っう、んおーっ、おっ!」
今何個出したっけ?
「はひ、は、きよくぅん、ケツじんじんするぅ…」
出した玉を数えると、だいたい2/3くらいか。残り1/3。ちょっとイタズラ心がわく。
「残り一気に引き抜ける?ゆう。」
「マジ!?ん、んと、きよくんが、言うなら、出来る…」
けっこう無茶なことを言うと、雄佐は真っ赤な顔で頷く。
「んぁ、あ、こわい…」
雄佐はパールを引っ張ろうとするけど、恐怖でかなかなか出てこない。泣きそうな顔でこちらをチラチラ見てくる。んー、どうしよう。
「手で駄目なら足で出せばどう?」
「き、きよくん、今日、エスい…っ、ほ、ほんとにやんのかよぉ…」
仰向けに寝てた雄佐の足を曲げさせて、その足の親指にパールの取っ手を嵌める。これで足を伸ばせば全部出るだろう。
「あっ、こわい、きよくん、っあ、」
「じゃあどうする?」
なんだか涙目な雄佐に自分の中の新しい性癖が生まれるのを感じた。俺エムだと思ってたんだけど…。頬を撫でてやると、潤んだ目がこちらを捉える。
「…きよくん、わ、わかった、がんばる…見てて…っ、ん、ん…」
「見てる。頑張りな。」
雄佐がそろそろと足を伸ばそうとした所を、ふいうちで足首掴んで引っ張る。それと共に残りの玉が、大きいの小さいのが連続して勢いよく抜ける。
「ひっ!ううう"ああああああ〜っ!!!あっ!あっ!あっ!あっ!ひぃっひっ!ひううっひううっ!ひ!ひ!あ"ああぁあんっ!!」
雄佐は打ち上げられた魚よりがくがく震え、イったかと思うほど我慢汁を垂らした。シーツをかきむしり、しばらく足の痙攣が止まらない、あ、これ…やりすぎた…。
「悪い、ゆう。やりすぎた、ごめん。」
「はひ、はふ、す、すご、一瞬気絶した…も、すごい、すごすぎ…」
しばらく背中をたたいてやり、やっと普通に戻った。良かった…せっかく仲良くなったのに何かあったら。
とろけた顔の雄佐がまだ軽く震える足を掴んで開く。開いた穴からローションが垂れて照っている。
「なか、トロトロ、見える?
おねが、きよくん、来て、きよくんっ、すき…」
「…っ、俺も。」
復活した自分のをしごきつつ、雄佐の穴に宛がう。
「ひぁああ、あ!あ!きよくん、く、っうう、あっあ…!」
「…やわらか…」
挿入した中は以前より柔らかく、熱くフィットした。さっきのあれのお陰か。根本から先まで柔らかく熱く吸い付き、うねる中に、抑えていたものが切れる。
「あっひ!あ"あぁっ!あうぁ!おあぁっ!あん"ーっあん"ーっ、き、きよくん、す、好きっ、大好きだよぉ…っあっ!あっ!あっ!あっ!ひぃっ、んおっん"ーっんんんっ、ひん!」
「うんっ、うんっ…っ」
*
「ほんと、…ゆうはエッチすきだね。」
「えー…、きよくんも大概エロいからね。」
二人して体力の限界すぎてシャワーも浴びてないのに、ピロートーク。一瞬でも気を抜くと寝る。
「でも、エッチのときは、きよくん独占できんじゃん。大学生でも、バイトしてる人でも、サークル幹部でもない、おれの、きよくん。
だから俺、ずっとエッチしてたい。」
「そうかー…」
なんとなく、幸せな気分で眠りについた。
案の定、一限はお互い寝坊して不幸な気分で目を覚ました。
おわり