羽♀飛
(現代パロ)
いつものように夕飯を作り二人で楽しい時間を過ごすだけで幸せで。
それが好きな人とだとしたら恥ずかしい。
「そんなに急がなくてもおかわりは沢山あるぞ」
張飛は関羽に言う。
「翼徳の料理はおいしいからつい…」
張飛はニッコリと微笑む。
「雲長が喜んでくれるだけで嬉しいよ」
ドクン…。
張飛の笑顔が綺麗だ。
いつもはあんな風に笑うなんてないのに。
二人っきりだからか?
「どうした、雲長…?」
「いや、何でもない」
さすがに見とれていたなんて恥ずかしくて言えるはずがない。
「?」
「そうだ、冷蔵庫にお前が好きなケーキを買ってあるから後で食べなさい」
関羽が張飛にケーキの事を伝えた。
「何で?」
「いつも、世話になっているし…そのお礼も兼ねている」
「ふふ…素直じゃないんだから」
「何の事だ…?」
張飛は極上の笑みと共に彼にキスをする。
「ありがとう、大好きだよ雲長」
「翼徳…」
関羽は優しくその体を抱き締めた。
「可愛いぞ、翼徳…」
甘い口付けが落ちる。
自分だけのものに出来る喜びを感じる。
「二度と離すものか、だからずっと側にいてくれ」
「ああ…」
二人はもう一度口付けを交わしたのであった。
貴方の側にいる時は、ふさわしい彼女としていたい。
だから笑顔を絶やしたくないから。
貴方といるだけで私は綺麗になるの。
張飛の甘い囁きに関羽は優しく髪を梳いたのであった。
終
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5th.Jun.2011
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