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「ああ…まずい。今回ばっかりは笑いが納まらない………ぶっ!」

まずいまずい。と思い、気を取り直して美湯はボンと音を立てて変化した。


落ち着いた色の赤い髪。
薄い茶色の瞳。
ほんの少し小さな鼻。
普段の美湯より少し垂れた目の形。
自分の猫目のような少しつった目の形が、よく雰囲気が悪いと言われるので、垂れ目になってみたかったのだ。

一応、ぱっと見た感じでは今までの美湯とは違う
適当に作った顔だが、これならそう簡単に正体がばれることもないだろう。




よし!と気合を入れてガラっとドアを開けると、そこにはもう既にうみのイルカが居た。




「あれ?新入生の説明会、始まってたの?」

教室にいる生徒たちも一斉にこちらを向く。

「遅いぞ!…名前は?」
「月橋ヒカリです。」
「月橋……よし、適当に座れ」
「はーい」


イルカは手に持っていた生徒の写真と、本物の月橋ヒカリを見比べた。

でも、適当にって言ったって、ほとんど席は埋まってるよなぁ。



「ここ、隣座ってもいい?」
「ああ、…って、もう座ってんじゃねーか」
「あははー気にしない気にしない!」




気楽そうな人の隣に座ろうと思って目に付いたのが、凄く面倒臭そうな顔をして頬杖をついている男の子だった。

「ねえねえ、名前何ていうの?」
「俺は奈良シカマル」
「シカマルね、うん。覚えた!じゃあその隣のお菓子食べてる子は?」
「僕は秋道チョウジだよ。よろしくね。」
「っつーかお前、なんで今になってこの忍者学校に来たんだよ?」「うーん、いろいろと込み入った事情があってね。ちゃんと卒業試験はクリアしてきたよ。」「お前ら!静かにしろ!!」
「うげ」
「面倒臭せえなあ……」
「いやーごめんね」







イルカが班編成の発表を始めた。

順々に班の組み合わせが呼ばれていくが、美湯…いや、ヒカリは、ナルトとサスケがいるという事は分かっていたし、大して興味なさげに聞いていた。




「次!第七班!うずまきナルト!春野サクラ!そして、うちはサスケ!
 あー、それから、月橋#naamae2#。以上四名だ」







どうやら班は四人班で、もう一人の女の子はピンク色の髪をした可愛らしい女の子だった。
さっき水晶に映っていた。
どうもサスケの事が好きらしい。


「もてもてだな〜」





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