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「おっせーなあ」
「ナルト、じっとしてなさいよ」
「だってー。何で俺達七班の先生だけこんなに遅せえんだってばよ。他の班はみーんな新しい先生とどっか行っちまったし。
 イルカ先生も帰っちまうしー!」

あ、そうだ!という声が今にも聞こえてきそうな表情で、ナルトは教室のドアの所に椅子と黒板消しを持ってきた。
そして、お決まりの黒板消し落とし。



「あー!」

サクラは、いけないんだー!とでも言うかのように叫んだ。
だがどこか楽しそうな表情をしているように見えるのは、きっと誰かの気のせいであると信じたい。
この子が純粋であると信じたいのだ。これから同じ班で活動するのだから尚更。

「へっへっへー!遅刻してきたヤツが、悪いんだってーの!」
「よっ!ナルト、サクラ、サスケ!元気〜?」
「って、ヒカリ!!遅いじゃない!」
「どうして窓から入ってくるんだってばよ!」





そう。遅刻しても元気良くやってきたヒカリは、教室のドアからではなく、直接外と繋がっている窓から入ってきたのだ。

「え?そりゃーどっかに黒板消し落としなんか引っ掛けようとする輩がいるかもしれ」



ガラッ…………



ポフッ




引っ掛かった。上忍が。第七班の担当上忍、はたけカカシが。
とっても簡単なブービートラップ。
忍でないような普通の人間でさえも引っ掛かることは少ないようなブービートラップに引っ掛かった目の前の上忍を見て、ナルトを除く全員の顔が引きつった。


「ってっはははははは!引っ掛かった引っ掛かった!あひゃひゃ!うははははは!」
「ごめんなさい先生!あたし止めたんですけど、にナルト君が勝手に…!」




…こいつ確か、甘栗甘の時の…。こいつ、本当に上忍か?






「うーん、何て言うのかなー。お前らの第一印象はー………ま、嫌いだ」

カカシ本人の顔は笑ってはいるが、生徒三人の間には暗いオーラが漂った。





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