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「充!ちゃんと仕事しないといけないんだぞ!?」


食堂の中心で急に叫んだと思ったら何?

てか、ああ、うん。僕が一体いつサボったって言うんだい?ふふふっサボってないよね、うん。一度も。

勝手に僕がサボったって言ってるのはもはや無能としか言えない君の周りにいる役員達だよ。


ニヤニヤニヤニヤと笑いやがってさ、恋をするのはいいけど言い任された仕事を責任を持たない奴って最低じゃない?


もう…

僕がどれくらい我慢して来たのかわからない?分かる訳ないよね?



「充?聞いてんのかよ!?セフレと遊んで仕事サボるなんて最低だぞ!!」






僕にセフレ?止めてよ。僕はノンケなんだからね。だから遊んでいる暇なんてないんだって…



ああ、もう





い い 加 減 に し て






「皆が頑張ってるのに最低なんだぞ!!謝れよ!!」


「……ん、…の」


「は?何言ってるか聞こえねぇぞ!ほら皆に謝れy「うっさいんだよマリモ!!」



・・・・・・・


・・・





「「「「は?」」」」



は?じゃねぇし
謝れ謝れ謝れ謝れ謝れって!


「会長も会計も書記も!君らは何がしたいの!?仕事をほっぽらかして、しかもそれを責任転嫁するように僕に押し付けてさ!!いい加減にしてよ!!」


僕が何日寝てないか知ってる?もう二週間は寝てないんだよ!?頭はおかしくなりそうだし、イジメみたいに書類は増えていくし…っ


何より…





「っみん、な…信頼、してたのにっ」


戻って来るよ、きっとって何度も何度も呪文みたいに自分に言い聞かせて、なのに皆帰って来ないんだもん。

あ、やばい涙止まんない。


「僕ら仲間だと思ってたのに、こんな形で裏切られるなんて思わなかったよ」


「っ」



顔を歪めた役員達が視界に入る。だけどさ、今更そんな顔しても遅いよ







「大っ嫌い」



「…っ」
「ぁ」
「ふく、かいちょっ」


「じゃあね」


もうこれ以上言う事なんてないよ。言い訳も聞きたくない。









…あーあ、まだ溜まってる書類片付けなくちゃ……

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