01
 


本当にそれは突然のことだった。
学校終わりに寮に帰り、自室を開けたらそこは見たことのない部屋が広がっていた。


「…え、は?」


一瞬部屋を間違えたかと思ったが間違えたら部屋に入れるはずがない。
なら、同室者と部屋を間違えたかと後ろに振り向けば廊下のはずの場所がリビングになっていた。

…何故


「平常心平常心…ん?」


気持ちを落ち着かせようとしているとリビングの机に手紙が置いてあるのが分かる。

手に取って見てみると「碓氷慧心様、岸辺陵様、ご入学おめでとうございます!」の文字。


あれ?俺ってもう高校一年の二学期に突入してなかったっけ?
入学も何もねぇよ。てか、岸辺陵って誰だよ。


一人で突っ込みながら、とりあえず手紙を開くと中は更に困惑させるものだった。



「レグレッド魔法学校のパンフレットと見取り図と魔法授業について………んー、目が悪くなったのか?」


目をゴシゴシして頬をつねり、もう一度紙に目を向ける。

……変わらない。


「これは…本当、なのか?」


ガチャ


「!」
「……何、ここ」


現実を受け入れようとしている矢先に後ろから扉が開いた。
振り返ると自身より少し背の高い男が目を見開いて立っていた。


「え、ん?…俺の部屋じゃ、ない?」


男は部屋をキョロキョロと見渡し後ろを振り返る。
そして一通り見てから俺を見た。


「何がどうなってんの?」

「俺の台詞ですが、とりあえず」



















自己紹介から



(はじめまして、碓氷慧心です)
(…岸辺陵です)
((…やっぱり)あ、この手紙どうぞ)
(え、何々?………ぶっは!何これっ面白そう!!)
(面白そうですか?)
(で、カメラはどこにあるん?)
(え、)
(モニタ○ングじゃないの?)
(もに…え?)
(え?)



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