純粋に塗れし嫉妬
僕はもどかしい
どんなに水を注いでも
その花は咲いてくれないから
僕を見ておくれよ
太陽ばかり追いかけないでさあ
蕾を裂いてしまおうか
でも君が歪むのは困るな
僕を見ておくれよ
虫や草と話す前にさあ
農薬をつかおうか
でも君が爛れるのは嫌だな
僕を見ておくれよ
水を抱き締めるなんてやめてさあ
如雨露を壊してしまおうか
でも君が枯れるのは駄目だな
でもねでもね
結局何もできやしない
僕はただ
咲くはずのない花が咲くのを待っているだけ
純粋に塗れし嫉妬
(こんなにも僕は君を見ているのに!)