命懸陣取合戦
僕等はそれぞれ
誰かの居場所を陣取って
今を生きてるのだろうか
一体
誰から奪ったのか
誰から奪われたのか
だけど僕には
そんなことを考えてる余裕なんて無いから
兎に角僕が
今を生きるために
必死に、
誰のものかもわからない居場所を奪い続ける
僕の居場所を奪っていった誰かを
少し憎く想いながら
「ごめんなさい」
弾けて消える声
「ごめんなさい」
安全地帯は確保した
「ごめんなさい」
言葉にもう意味は無い
「ごめんなさい」
お互い様なのだ、恐らく
奪われる前に
明日の居場所を盗りに行かなくては
「ごめんなさい」
貴方の居場所をいただきます
命懸陣取合戦
(貴方が死のうが死ぬまいが
僕には関係御座いませんので)