151 | ナノ
セトシン

「ええっと、ダメっすか?」
 小首を傾げて尋ねるセトに、シンタローは必死に首を振った。迫る危機に声も出ないといった様子で後退り、懸命にセトと距離を置こうとする。けれどそれも、セトが諦めきれないと詰めることで無駄な抵抗にしかならなかった。
 いつもならもう少し聞き分けがいいのにとシンタローは涙ながらに思うが、それは都合のいい記憶。ことこういう面ではあっさり押し流されていただかれるのが常だ。
 けれど、シンタローには今回、絶対に押し流されてたまるかという強い思いがある。
「いやでも、せっかくですし」
「なっ、にが」
 引きつった声でまたずりずりと後退り。シンタローが全力を出したところでセトを完全に押しのけることは不可能。そして壁側に逃げていってしまっているお陰でドアは遠退くばかり。詰んだ、とシンタローの額に冷や汗が流れ落ちた。

 いつも通り夕食後にセトの部屋へと誘われ、二人でただ喋っていた。今日はこのバイトで、こういう人がいて。主に喋るのはセト、聞くのはシンタロー。シンタローはバカだなと笑ったり大人しく聞いていた。
 そんな穏やかな時間に鳴り響いたケータイ。セトは首を傾げつつケータイを見た。忙しいんだなと若干のコンプレックスを刺激されつつ、ああそういえばとケータイを片手に立ち上がってバイトで着ていた服のポケットを弄ったセトを見守る。
 すべてのポケットをひっくり返してやっとなにか取り出したセトは、それをケータイの画面を交互に見つつシンタローの元へ戻った。
「シンタローさん、これどう使うか分かります?」
「バイト先で貰ったのか?」
「先輩から貰ったんす。今メール来て、貰ったの思い出したんすけど」
 ビニールに入った棒状のものを渡され、シンタローははてとそれを振った。綿棒ではない、柔らかい素材。わかんねえと素直にそれを返せば、セトはうーんと首を捻った。
「恋人と使えば、みたいなことを言われたんすけど」
「調べてみればいいだろ、名称とか分かんねえの」
「あー、メールに。たぶんこれっすかね」
 先ほど貰ったメールを躊躇いもせずシンタローに見せ、その見慣れない単語を指さす。それを自分のケータイのネットに打ち込み、検索。
 そしてシンタローは、出てきた結果に固まった。セトはどんどん青ざめるシンタローに、大丈夫っすかと肩を揺する。
「で、どういう用途を……あの」
「お、おま、おま」
「えっ、なにがあったんすか?」
 青ざめきったシンタローはセトからずざっと後退って距離を取り、ぶんぶん首を振った。セトは急に怯え出した恋人に困惑し、置いて行かれたシンタローのケータイを見る。
「尿道カテー、テル……えっ」
「どん、どんだけマニアックなことするつもりだ!」
「いや誤解っ、俺まるで知らなかったっす!」
 ついさっきまでどういうものか知らなかったそれを、セトは顔を真赤にして握りしめた。大体先ほどの単語だけでどういうものかどう使うものか分かる。だからこそシンタローも顔を真っ青にしているのだが、ええっとと困惑しながらも握りしめているカテーテルをちらちら見ているセトはどう考えても好奇心が刺激されているようにしか見えない。
 それを察してシンタローは体中の血の気が失せて冷たくなっていくのを感じた。これはやばいと冷静とはいえない頭が本能を引っ張りだす。
「オレそろそろ風呂、に」
「夕食前に入ってましたよね」
「も、もう寝ようかなって」
「まだ十時っすけど」
 いつもは十二時越えても寝てませんよね。もはや然りげ無くちらちら見るのではなくじーっと手のカテーテルを見ているセトが、ふっとシンタローを見た。潰されていく言い訳、期待するような目。
 じわっと滲んだ涙は無視され、シンタローの目の前で軽く振られる。
「ええっと、ダメっすか?」

 ぬるい舌が首を舐めた。時折遊びのように柔い肌を噛んでいき、跡がつかない程度に吸い付かれる。耳の下辺りを舌で押され、そしてこめかみに上って軽く触れて。
 流された、とシンタローは徐々にあげられる熱の中で思う。大丈夫大丈夫と丸め込まれ、平気平気と宥めすかされ。シンタローを拘束していた手は服の中、頭を撫でいた手はゆっくりとズボンを脱がしている。
「う、っ、しにたい……」
「そんなに泣きそうに言わないでください」
 これから待ち受ける苦痛を思えば萎えて然るべき状況なのだろう。けれど、萎えるどころかシンタローは高ぶる一方。これはしにたいと呻くしかない。
 慰めるように目頭にキスを落とされるが、ならば止めろという話。もちろん聞く気などまったくないのだろうけれど。
「やっぱ勃たせた方がいいっすね」
「お前そういうの心の中だけに留めろよ……しぬ、きっと今日が命日」
「腹上死は男のロマンって聞きますけど」
「ロマンっちゃあロマンだろうけどなっ、こっち側だとロマンもへったくれもねえよっ」
 シンタローががうっと噛み付くが、セトはそうっすねえと穏やかにいなすだけ。しかも邪魔だと言わんばかりにTシャツをたくし上げ、ズボンをさっさと脱がしながら。真面目に聞く気がないというのは一目瞭然で、シンタローは撃沈した。
「大丈夫っすよ、極力痛くないよう尽力しますから」
 しばらく腹や腰を撫でていた手は徐ろに胸に近付く。それにぴくりと反応したシンタローにくすりと小さく笑い、セトは突起の周りを指で擦った。ふっと息を詰め、顔を背ける。そんな視線の先にはローションやらティッシュやら。もはや行為をから意識を逸らすことは不可能で、シンタローはやっぱりちょっと泣きたくなった。
「ひっ、つ」
 きゅっ、と突然突起を摘まれた刺激に眉を寄せる。軽く引っ張り、揉むような動きに思わず視線を戻せば、セトは集中してくださいねとにっこり笑んできた。
「集中、ったって、んんっ」
「もしかしたら怪我させるかもじゃないっすか」
「だぁ、らって……あ、く」
 下着越しに形を浮かせるように擦られ、それを繰り返される。弱い先を重点的に擦られれば喉が反り、少し腰が浮いた。早くもどんどん勃っていく性器、湧き上がる快楽にシンタローは頭をシーツに押し付ける。
「セト、まっ……っふぅ、替えっな、ひ」
「ああ、買ってきますよ」
「はあ!?だ、やめっ」
 汚しますとあっさり宣言するセト。シンタローはさせてたまるかと擦る手を止めようと手を伸ばしたが、胸をいじっていた手が首までたくし上げていたTシャツをもっと上へと突然引っ張った。むぎ、と変な悲鳴を上げたシンタローに構わず、セトはシャツを脱がす。やっと視界が黒から光りあふれる部屋を写し、止めていた息を思い切り吸った。
「セトっ、突然なにすっ……ん?」
「ちょっとじっとしていてくださいね」
「待てなんだこれ!」
 中途半端に脱がされたシャツはシンタローの頭の下、肩の辺りまでしか脱がされていなかった。頭だけは出ているが、それを重石にシャツが脱げなくなっている。
「シャツ伸びる!」
「あ、そこなんすね。大丈夫っすよ、貸すっすから」
「いやだからってっ」
 混乱してあさっての方向で責めてしまったが、シンタローは腕が動かせない。曲げられないでもないが到底セトの邪魔はできそうにない状態。
「結構勃ってきたっすね」
「ちょっとまっ、聞いてくれねえかなあ!?」
 カテーテルのビニールを口で切っているセトに訴えるが、大丈夫大丈夫と見当違いの慰めしか返ってこない。だからそうだけどそういうことじゃなくて、と再度訴えようとしたシンタローの口は性器にかけられたぬるつきで悲鳴に変わった。
 下着を引っ張って中に直接ローションをかけたセトは、おおぐしょぐしょと濡れてぬるつく下着越しに性器に触る。
 ぐちゅ、とぬめる音と不快感。そしてそれもすぐに気にならなくなるぞわぞわとした快感。
「あ、やめ、っん」
 太ももを滑るローション、どれだけ出したのか聞きたくもない。やっと下着を下ろされれば、すっかり勃った性器。それを直に扱き、カテーテルを持ち直す荒れた手。
 ぬちぬちと扱かれる快楽にがくがくと膝が震える。シンタローは本当にやるのかと視線で訴えるが、セトには届かずに終わった。
 じっと見られる自身にかっと顔に血が上り、いたたまれない。ローションまみれで太ももを掴んだセトの手が滑る感触にぞわりとする。尾てい骨がむず痒くなるような、背筋に走るしびれの余韻。
「じっとしててくださいね」
「っむ、りぃ……」
 無理でもと無茶なことを言い、セトは性器を支え、先端にカテーテルの先を当ててきた。ぐ、ぐ、と何度か確かめるように押され、怯えで腰が逃げる。そんなシンタローの反応にセトは困ったなという風に眉尻を下げた。
 ほとんど痛みに対する反射で、シンタローにいくら言い聞かせたところで腰が引けることは仕方ない。
「動くと傷つけちゃいますよ」
 ね、と言い聞かせるセトの声。けれどシンタローは目前に迫った行為に青ざめて首を振る。がちがちに強張った身体で逃げようとするシンタローに、セトは仕方ないかと息をついた。
「じゃあちょっと、失礼するっす」
「へ」
 カテーテルを袋に戻し、セトはシンタローの上体を起こし、両膝をまとめて少し持ち上げた。敏感な薄い膝の裏の皮膚を触られてびくりとするが、抵抗らしい抵抗には移らない。そのまま大人しく移動させられたシンタローは、すぐにとんっと背中を壁につける形になる。
 これでは腰を引かせることは出来ない。ああやはり諦めないのかと泣きたい気持ちを押し殺しながら、セトが再開しだした行動を見守った。
 今度は向き合う形になり、シンタローの服は脱がせられる。自由になった腕で今更抵抗もできず、目の前のセトの肩にしがみついた。
「いっ!ひ、ぃ」
 手早く済まそうと思ったのか、今度は何度も確認はせずにカテーテルが尿道に押し入ってきた。つぷりと、なにかを入れる構造になっていないそこに逆流する形で入っていくカテーテル。痛みにセトの肩に額を押し付け、シンタローは息を詰めた。
 大丈夫だと耳にキスが落とされるが、それでこの激痛が収まるわけではない。そもそもこれは医療用でこんな使い方はしないっと内心で叫ぶが、集中しているセトが汲み取れるわけもなく、それはどんどん、けれどゆっくりと奥へと入れらた。
「あんまり奥に入れるとダメなんすよね、確か」
「も、やめ……、う、はあっ」
「はい、やめますよー、大丈夫っすから」
 よく頑張りましたねと頭を撫でセトはシンタローを抱え込む。推し進められていた時に比べれば和らいだ痛みだが、なにかがあるという凄まじい違和感にシンタローはセトに擦り寄る。
「もうやだ」
「うーん、それは困るというか」
「なんだよ……ひっ!」
 ずる、とゆっくりカテーテルを動かされ、シンタローは目を見開いて悲鳴を上げた。あらぬところの中が擦れたという衝撃や感じたことのない感触が恐ろしい。汗が滲んで、息が荒くなる。じわ、と涙も浮かぶが、それはセトの衣服に押しつけることで隠した。
 そして、ゆっくりと同じように押し戻る。
「ひ、ぁあ、ま……っひ、いっ」
 それが数度繰り返され、慣れない痛みが徐々に上塗りされていく。覚えのある変化にシンタローははくっと息を呑んだ。目敏くそれを見つけたセトが小さく笑い、ことさら遅く、カテーテルを引き抜く。
 ローションだけではないぬちりと滑る音。腰に溜まった熱が連鎖的に新しい熱を生み、冷めて萎えていた熱をぶり返させる。
「まて、まじっひっ、や、だぁ……!」
「気持ちよくなってきました?」
 なってない、とは言えない。ぞぞぞっと湧き上がって体中が痺れる。引き抜かれればびくりと肩が跳ね、しがみつく腕の力は強まる。
 痛いと泣いていた声は徐々に甘さを帯び、困惑と拒絶を含みながらも啼く。快感だと認めてしまうには先の痛みが尾を引いていて、けれど痛みだというにはいやに頭が熱で浮かされて。
「うぁ、あ、んああ……!」
「あ、漏れてきたっすね」
「ひ、んっ」
 ぐち、と粘る音が耳元で鳴り、シンタローは閉じていた目を開いてそちらを見る。セトの手が、ひらりと軽く振られていた。白濁で、少し濡れている。
「へ」
「これ、穴が開いてるんすよね」
「え、ふっんん」
 今度はカテーテルを押し入れられながら性器をぐちりと擦られ、ぞくぞくっと走った震えに頭の芯まで浸った。そしてほら、と目の前に出された手は、さっきより濡れていて。
「気持ちいいんすね」
「は……、――っ!」
 にこり、と、嬉しそうな顔。その言葉の意味を理解してぐわっとシンタローの顔に血が上る。それはつまり、どれだけ否定しようとそういうことだと見抜かれていて、知られていて。それを目の前で舐めて見せられるのすら、シンタローを追い詰めるもので。
「気持ちいいんなら、大丈夫っすよね」
 セトはへらりと毒気のない顔で、シンタローにとっての毒を吐いた。

 もうやめてほしいと、何度訴えたか。全部、聞き届けられなかったが。
 いつも通りに慣らされた後ろには、すでにセトのものが入っている。割り開いて形を埋め込まれて、揺すられる度に甘い痺れに声を上げる。
「ああっふっ、んっんん」
 けれど、シンタローは今だに一度として満足に欲を吐き出していない。
 びりびりと皮膚の内側で血という血が肉すら震わせて、身体を縮こまらせて耐えてしまいたい快楽がある。肌の表面にぴりぴりと微熱がまとわりつき、少し触れられるだけでぞくぞくと耐えられない快感を押し出す。
 もう無理だと快楽に苛まれてぼんやりする頭でシンタローは思う。もう無理だ、もう出せない。セトにしがみついて、耳元で絶え絶えに訴える。
「あっああ、むりっも、セト……!」
「でもまだ出るみたいっすよ」
「やめっ!さわ、んなぁ……っ」
 引き抜いていた自身をもう一度中に収め、セトはぐちりと濡れた性器を撫でた。それだけでぶわっと引き寄せられ、強張る身体。今も抜かれていないカテーテルが尿道の先から覗き、その先から白濁を垂れ流している。けれどだいぶ薄くなったそれは、もはや透明に近い。
 吐き出すわけではない、常に出ているようなもの。快楽だけははっきりシンタローを苛むというのに、どうしたってイくことができない。
 果てがない、いっそ苦痛にも感じる。与えられる快楽に一つの段落を作れない。
「もっしんど、かっら……!」
「まあ、もう結構堪能したみたいっすし」
 残念っすけど、と言いながら、セトはカテーテルに手を伸ばした。なにが残念だこの野郎と睨む余裕もなく、それより大きなやっと終わるという安堵にシンタローは息をつく。
「ふ、あ、ぁ……っ」
 セトがカテーテルを持ち、ずずっと少しずつ抜いていく。慣らされた中が擦れ、傷つけないようにと配慮された遅々とした動きがじわじわシンタローを高ぶらせた。痛みなど最初から無かったかのように快感が沸き立ち、みぞおち辺りをくるりと回る。
「んんっふっ、うぁ、あっ」
 そしてやっと全部が引き抜かれ、喪失感による違和感を感じる。あり得ないそれに目眩を起こしながら、シンタローはやっとセトが息を少し詰めていたことに気付いた。すぐ横の顔は眉を寄せ、なにかに耐えている。
「シンタローさん、締めすぎ……っ」
「……ちっが、んあっ!ま、はや」
「これで終わりにしますから」
 もうちょっと我慢、と低い声に腰が掴まれた。ぐっと落とされ、奥を突かれる。目の前に白が散り、衝撃をこらえきれずにシンタローはかはっと息を絞りだした。息が苦しいほどの勢いに思考が飲まれ、セトの性器で擦られ押し上げられる快感。
「んああっあっ、うん、あ……っ?え、やめっせ、とぉ……!」
 沸き立って、湧き上がって。呼ぶだけでは止まらないセトに、シンタローはしがみつく。混乱に涙すら浮かび、嫌だと首を振った。もはやなりふり構っていられないと必死に。
 さすがにシンタローの様子に気付いたセトは辛いながらも動きを止めた。どうしたのかと手を伸ばし、汗で張り付いた髪を退けて顔をのぞき込んむ。
「シンタローさん?」
「むり……も、ほんと、むり」
「えっと、え」
 セトはなだめるように今度はシンタローの背中を撫でる。しかしシンタローは無理と繰り返し、余韻を逃がすように震えるだけ。
 正直男としてここで寸止めというものは辛い。セトは出来る限り冷静にと息に欲情をこめて吐き出した。
「なにが無理なんすか?」
「いき、たくな」
 首を振って訴えてくるシンタローに、セトは首を傾げる。そうは言っても性器は勃っている、と下を見て確認した。収まるのを待つでもいいが、一度イッてしまった方が早いだろう。何も出ないというわけでもない、とセトはそこまで考えてやはり中を傷つけたのかと思い至る。
「痛いんすか?」
「ちが……」
 だがシンタローは首を振った。ならばなぜ。
 セトの不思議そうな顔に、シンタローはくっと息を呑む。まだ震えている身体。
「イくのが、こわ、い……」
 顔をそらし、シンタローはやっとのことで吐き出した。カテーテルを入れられていた最中はイくより先に流れ出ていたような状態で、それが今は急にせき止められた状態。先程も先ほどで過ぎた快楽だったが、今も今で過ぎた快楽となっている。
「えっと、それは」
 セトはシンタローの言葉をよく咀嚼し、嚥下した。数秒の間、居た堪れなさそうに身体を震わせているシンタロー。
「……動いていいっすかっ」
「はあ!?」
 ぞくぞくっとセトに走ったものはシンタローにとっては良くないもので。我慢できないとまた腰を掴み直したセトが恐ろしい。ダメだと言っても止まらなさそうな雰囲気。そもそも待って欲しいだけで覚悟ができたらいいと言おうと思っていただけに止めにくい。
 言葉に詰まったシンタローに、ゆるく動かれる。それだけで多少収まっていた快感がじりっと存在を主張し始め、高められる震え。
「あ、まてっ、ほんと、んぁ」
「もう十分待ちました」
「ひっつ、あ、ああっ」
 大きく引き抜かれ、少しずつ落とされる。ぞくぞく、と合わせて震える背筋に腰が抜け、更に深く入り込んでいく。
「今度はイくのが怖くなくなるまで」
「最後って、いっんあっ、ふあ……!」
 言葉に待ったご褒美ってことで、と言ってみせたセトに、シンタローはいよいよぼろっと涙がこぼれ落ちた。
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