雑音世界 [ 51/54 ]
人は忘れる生き物なのに
世界は言葉で溢れてる
容量【キャパシティー】が壊れる前に
要らない言葉から削除【デリート】
それならば最初から必要な言葉以外
全部雑音【ノイズ】にしてしまえ
君を忘れる前に
偉人の残した言葉とか
使いもしない公式とか
嘘の愛の囁きとか
本音混じりの戯言とか
全部雑音【ノイズ】にしてしまえ
意味の無い言葉 要らない言葉
嗚呼 教えて神様
この世界の綺麗な言葉
嗚呼 何も聞こえない
この世界は雑音【ノイズ】しかない
それでも回るこの世界
それなら響く不協和音
僕から溢れるこの気持ち
君に伝える事もできず
言葉にならない
大人になるとき忘れてきた
素直な気持ちとその言葉
本音と建前使い分け
言えない言葉から削除【デリート】
それならば最初から使える言葉以外
全部雑音【ノイズ】にしてしまえ
君が傷つく前に
存在否定の言葉とか
通用しない言い訳とか
偽善ぶった仲裁とか
本音皆無の激励とか
全部雑音【ノイズ】にしてしまえ
意味の無い言葉 言えない言葉
嗚呼 どうして神様
人は名前を付けるのです
嗚呼 何か忘れてる
君を呼ぶ名が分からない
それでも進むこの世界
それなら止まることは出来ず
僕だけ大人になったけど
振り向けばまだ君がいて
笑ってる気がする
世界に溢れる言葉の羅列
意味も無くただ続く歌
最後の歌詞【ことば】分からずに
ほら繰り返し【リピート】
少女が後何回死んだら
終わる事が出来るだろう
嗚呼 お願い神様
この世界の要らない言葉
嗚呼 何も残さずに
全部削除【デリート】してほしいです
それから愛を伝えよう
それなら届く君の元へ
どんな言葉が残るでしょう
耳を澄まして聞いてみた
何も聞こえない 音の無い世界
それほど腐ったこの世界
そんなに嘘が好きなのか
それなら僕も歌おうか
これから響く不協和音
雑音【ノイズ】が溢れる
何も聞こえない 雑音の世界
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友人のとやり取りをヒントに出来た歌。
自分の好きなものを熱く語った結果「ふーん、で?」との返答。
全く興味の無い彼女にとってはただの雑音だったのだろう。
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