「フン、やはり全員は揃わんか…」
「フッフッフ。まあいいじゃねえか!全員が揃ったらそれはそれで気味が悪い!」
「うるさいぞドフラミンゴ。少しは口を慎まんか」
「…鷹の目がこんな場所にいるとは珍しいな。何が目的だ?」
「貴様と一緒にするな、クロコダイル」
目の前の個性がありすぎるみなさんに一言。
俺、帰ってもいいですか?
「黙らんか海のクズ共」
「(ええええええええ!?)」
こんな個性豊かな奴らにそんなこと言うだなんて、流石センゴクさん。伊達にそんな髪型してないですね(一応褒めてる)(だって俺あんな髪型真似できないししたくないし)。
「ん?なんだ。フフフ、元帥に息子がいただなんてな」
「あー、どうもナナシ…です。よろしくお願いしまーす」
「そんなものではない。コイツはただのガキだ」
「ガキね、ガキガキ…面白いじゃねェの。フフフフフフフ…まあいい。ナナシ。おれはドンキホーテ・ドフラミンゴだ」
そう笑う男の声は、この部屋の扉を開ける前から聞こえてきた。
何がそんなの楽しいのか、男はひたすらに笑みを浮かべている。
金髪に紫色のサングラスとゴーグルまでつけていて、フラミンゴのような桃色の羽毛のコート…?といっていいのかはわからないけれどとりあえず派手。しかもその華奢な体系に似合わず身長がかなりでかい。2m以上あるだろ、なんだこいつ。目立ちたがり屋か。
「ジュラキュール・ミホークだ」
今度はなんかめっちゃ目つき鋭い人がきた。
羽飾りみたいなのがついている帽子をきて、背中には黒い刀を背負っている…一言で言えば、騎士。これが風貌にもぴったりあう言葉だと思う。
顔怖いけど。
「……クロコダイルだ」
コイツが一番やばそう。
顔面を横断する傷跡と、義手…だよな?左手のフックに、分厚いロングコートを着て葉巻を吸っている。
俺は男と同じようにフックをつけているワニが怖い船長を知っているが、クロコダイルと名乗った男はどちらかというとワニの方が彼を恐れそうだ。
「まあここにいないメンバーについてはあとで教えるが、とりあえず食事でもして待っていてくれ」
―――ここで!?
「あ、ちょ……」
俺の心の悲鳴も虚しく、センゴクはヤギを連れて部屋からでていってしまう(っていうかヤギって…なんでヤギ?)。
こんな彼らと共に食事をしろだなんて、きっとこれは拷問の一種なんだろうなと泣き出したいところだった。
未だ未定
目が覚めれば知らない世界
たとえ全てが違っても、俺はきちんと人間だ