一緒にね。



『神くん。神くん。神くん。』

「んー?」


『今日さぁ・・・何する?』

「・・・なんでも?」


『じゃあさぁ・・・何食べたい?』

「・・・・静の食べたいモノで良いよ。」

『・・・・・・。』



は?この男・・・やる気あんのか!?

あン!?


絶対ケンカ売ってるんですけど。



せっかく今日は一日中2人でゆっくり出来る日。



なのにさ。


神くんは出かける素振りもなく、相変わらず本ばっか読んでる。



あー。つまんない。



売られたケンカ、買ってやろーじゃんか。



『おいおい。神くん。』

「なに?」


『なんでそんなやる気ないの?』

「え?」


『え?じゃないし。アタシといてつまんないんでしょ?』

「そんなことないけど?」



彼が何を考えてるのか未知数なんスけど。



『じゃー今日の休みどーすんのさッ!!!!』

「別に?」



あーーーッ!!もうッ!!

あったまキタっ!!


『アタシ、一人で出かけちゃうからね!!』

「え?ドコに?」

『ど・こ・か・に!!』



「俺も行くよ。」




お?どーした?宗一郎さんや。

行動する気になった?



『・・・一緒に行くの?』

「うん。」

『・・・神くん結局どーしたいの?』

「なにが?俺は静と居れれば良いから。」



お・お・おーーぅ!??



『アタシのことちゃんと好きなの?』

「俺は自分が好きな子じゃないと付き合わないもん。」


「妥協とか嫌いだし。」と付け加えて神くんが言う。



あらあら。まぁまぁ。

嬉しいじゃない。

さっき怒った事、忘れちゃお。



『じゃーさ、アタシといて楽しい?』

「楽しいですよ?静とだったら・・・映画でも遊園地でも牛丼家でも。ドコにでも一緒に行ってあげる。」



『・・・じ・神キュン☆』

「ま。家にいて、ずっとあんな事やこんな事しててもいいけど?」


『・・・・・遠慮シマス。』

「えー。なんで?俺、ホントはそれが一番良いのに・・・。」



「早くコッチきて。」と色気のある雄の声で彼がそう言った。



あぁ。

敵いません。


彼には敵わないんです。



あー。腰が痛い。


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