牧紳一のお悩み相談〜牧さんが恋愛相談したら〜
writing by みぁさん



 ノブに相談! 



「はああ…」

「なになに?なにがあったんすか牧さん!俺で良ければ話聞きますよ!!」

「えー??」

あからさまに嫌そうな牧さん。

「な…なんすかええって!!せっかく俺が…」

「…清田にいってもなあ。…まあいいけど。」

本当は神がよかったらしい。

「…で、お悩みってなんですか?」

「……静の事だ…」

「ああ、静さんっすね!どうしたんですか??」

「最近元気がないようなんだ。」

「えっ!!!何があったんすか!?」

「それが分かれば苦労しないさ」

「ああ・・そっか…。うーん…。直接静さんに聞いてみればどうですか?」

「聞いてもいいもんかな…。」

「別に大丈夫でしょう!誰だって心配された方が嬉しいじゃないですか!」

「…んーまあ確かに。清田の言うことも一理ある」

「でしょう??静さんを元気にできるのは、牧さんしかいないんですから!!!」

「清田…・・・・・サンキューっ!」

「はい!頑張ってくださいね牧さん!!」



 神に相談! 


「はあああ…」

「………そんなあからさまにため息つかれても」

「…おお!!神!」

あたりだ!!


「…嫌ですよ、恋愛相談のってくれだなんて」

「分かってるじゃないかっ。そうなんだよ。同じ部活の仲だろ?相談乗ってくれよ」

「すみません、俺も忙しいんですよ」


そういって、週バスを読み始める神。


「な!…いいもんね。乗ってくれるまで付きまとうもんね」
「…悩みはなんですか?」

速攻で牧さんの悩みを聞き始めた神。

「あのな。この間から静が少し元気なかったんだけどな。」

「へえ…。それで?」

「清田に相談したら、直接聞けって言うもんだから。俺、直接聞いたんだよ」

「はい、」

「そしたら…
(え…っ?…あぁ…最近、彼氏と別れそうなの)…って。」


「…それで悩んでる…と」

「…静に彼氏がいるなんて知らなかった…」

「…え?知ってたからあんなに悩んでたんじゃないんですか?」

「おま…!!!知ってたのか!?!?」

「知ってるも何も、静さんて武藤さんの彼女じゃないですか」

「……はっ!?!?!」

「…天然なのか年なのか知りませんけど、絶対いつか痛い目にあいますよ牧さん。」

「……嘘だろ・・・あいつの彼女…。なんで武藤なんだ!?!?」

「俺が牧さんか武藤さんとれって言われれば、
1000000000000歩ゆずってぎりぎり武藤さんですね」


「な…!!」

「だって牧さん年だし。
…っていうか別れそうなんでしょ?最高のチャンスじゃないですか。
そういう時ほど、心は揺れ動くんです。」



「そんな…悪いだろ」

「何甘いこと言ってんですか?あの旗が見えませんか?」

「・・・!!!!」



常勝……


「そのデカい体は何のためにあるんですか」

「バ…バスケをするためだ…!」

「まあ、俺はこれ以上言いません。あとは牧さん次第ですね。じゃ」

「あああそんな神…!!!」


☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆

「あ、神さん。部室にいてたんですか!」

「牧さんにつかまってね。」

「ああ…牧さんまだ悩んでました?…俺のアドバイスじゃダメだったかな…」

「いいや。…面白いことになってきたよ。さーてと。武藤さんに報告しよっかな…♪」

「な!ダメっすよ神さん…っ!!!」
というか知ってたなら伝えてあげて。



 藤真に相談! 

「ふーじまあああ」

電話で藤真をいつものファミレスへ呼び出した牧。

「…何、どうしたんだよ?…とりあえず落ち着け!」


一部始終を藤真に話した牧。

「……ふーん」

藤真は頼んだハンバーグを切りながら。

「な…っ何がおかしいんだ」

「いいや、あの牧が恋を…ねえ。相手どんなんかすっげー気になるんだけど」

「…わ…わたさんぞ藤真には!」

「誰もとるとは言ってねえだろ。…で?どうなったんだよ」

「…そんな…静の幸せを壊して自分の幸せをとりにいくなんて俺には…」

「それってただ傷つくのが怖いんじゃねえの?俺だったら相手とか考えずすぐいくね。」

「は…花形でもか?」

「あいつのもんは俺のもんだ。」

ジャイアニズムな藤真。

「…でも俺にはそんなこと…」

「はああ…これが神奈川県MVP、海南大付属高校キャプテンの姿か。
静ちゃんがみたらどう思うかな」


「…静…」

「まあ頑張れよ!お前の得意なプレースタイルだろ。
ファウルされたってバスカンねらってやれ。」


そういって藤真は微笑むと、ハンバーグを口にいれた。
というか、終始食べる手を止めない藤真。

「…藤真…!!」

そして藤真はメロンソーダを飲みきり、ハンバーグを食べきると、

「さーてと。あー腹いっぱい。今日は牧のおごりだな」

「…え?」

聞いてねえ、と言いたげな牧さん。

「あたり前だろ、相談料だ。……しゃあねえ、ダチのよしみでこれもつけてやる」

そういうと、牧の手をぐいっと握った藤真。

「……な…何だ」

「…よし、俺の力をわけてやったから、これで絶対に告白成功すんぞ。」

「ほ…本当か…!!」

「ああ。ただし、有効期限は明日まで。じゃな」


☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆


「っき、清田…神…ふじまあああ……っ!!!」

「ほ…本当っすか牧さん!」「良かったですね牧さん」「ほらいったろ?…おめでとー」



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