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- ナノ -

レオくんが帰ってきてすぐに、一緒に家の中を探してもらったけど、リオの姿はなかった。

手分けして探すことにして、近所に住んでいる凛月くんに、留守を頼む。リオとすれ違いになったら困るから。


「ごめんね、凛月くん。リオが戻ってきたら連絡して」

「いいよ、りょーかい。気をつけてね」


急に呼び出されたのに、凛月くんは静かに頷いてくれた。

もうすぐ暗くなるから危ない、とレオくんには言われたけど、だれかに任せてじっと待っていることなんてできなかった。


「おれは公園を見てくる。無理するなよ、名前」
「はい」


レオくんとわかれて、わたしは幼稚園のほうに向かう。いつも二人で歩いている道だ。

リオ、お願いだから戻ってきて。だれも悪くないの。みんな勘違いしているだけで。

だからこのままバラバラにはなりたくない。


幼稚園までの道をリオを探しながら走る。

彼によく似たオレンジ色の髪。今日来ている服はお気に入りの青いワンピース。同年代のお友達に比べると背が低い。でも走るのはだれよりも速いの!

見ればすぐわかるはずだ。だってわたしは母親だから。見つけて、抱きしめて、ごめんねっていう。


突然、スマホが鳴った。電話ではなく、メールだった。


『公園にいる』


レオくんからだ。