(レオside)
隣で絵を描いているリオを見つめる。今日はなんだ?最近お気に入りの恐竜か?
なぜかリオはおれの似顔絵だけ苦手なんだよな。あの宇宙人みたいなのがおれだとは絶対認めたくない。
名前は洗濯物を取り込みに行ったまま戻ってこなかった。
「ママってパパのことがすきなの?」
急に困った顔でリオが問いかけてくる。
名前が?
そういえば、名前の口からそういう言葉を聞いたことないな。
「たぶんな?パパはママのことが大好きだぞ!もちろんリオのことも愛してるよ☆」
名前があんな態度だから不安なのかな?あいつは素直になれないだけで、ほんとはおれのことが大好きなんだ!きっと!
「でもママ、このまえパパじゃないひとといっしょにいたよ」
ん?
だれだそれ。
「リッツか?」
リオはぶんぶん首を横に振る。
「ううん、りっちゃんじゃなくて、しらないおとこのひと」
「え……」
おれの手が止まった。
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