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それからしばらくして、レオくんがお休みの日に、家族三人でランドセルを見に来た。


「わはは☆きょうはパパもいっしょだ!」


リオはトリケラトプスのおもちゃを買ってもらってご機嫌だ。
一応、今日のメインはランドセルだからね?


「すぐ終わらせるからな!」


レオくんの買い物が終わるまで、リオと二人でベンチに座って待つことにした。

リオはレオくんと仲が良いけど、わたしと二人きりだといつもより口数が少ない。それが少し悔しい。いつも怒ってるせいで怖がられてるのかも。


「そうだ。ランドセルの色決まった?」


最終的にどの色になったのかまだ聞いてなかった。この前の様子だと紺色かな。


「ピンク!」


ピンク!?
え、どこからきたのピンク。ピンクなんて候補に挙がってたっけ。

恐竜を抱っこしながら可愛らしい色を口にされると、ママがちょっと混乱してしまう。


「ピンクが欲しかったの?」


ピンクが駄目ってわけじゃないんだよ。ただ、紺色や緑にしたい理由を聞いていたから、少し寂しいというか。

すると、リオは急に俯いてしまった。


「……パパが、ピンクもかわいいなっていったから」


恥ずかしそうに呟いたのを聞いて、ハッとする。
そうだ、忘れてたけどわたしの娘だった。こういうところはもう立派な女の子だね。


「お待たせ☆リオ、ランドセル見に行くぞ!」
「うん!」


レオくんの姿を見つけて、嬉しそうにぴょんっと立ち上がるリオ。
そのうち、パパのお嫁さんになる、とかいいだすのかな。レオくんが喜びそうだ。