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- ナノ -

さてと、今日もお仕事を始めますか!


「名前せんせー! おはよー!」
「はーい、おはよう! 今日も元気だねー」


そう、わたしのお仕事は幼稚園の先生。
かわいい子供たちと一日楽しく過ごすのがお仕事です。
……実際はそんなに楽なお仕事じゃないんだけど。


「せんせい!うっちゅー☆きょうも『もうそう』が『うちゅう』をつつむ!」
「そうかー、よかったねー」

「ふぁあ、ふ……ねぇ、もうかえっていい? ねむいんだけど」
「凛月くん、もうちょいがんばろうねー、まだ朝だから」

「ぷか、ぷか♪ きょうも『みずあび』ができますね〜」
「今日はプールの日じゃないから噴水で遊ぶのはやめようかー」


だってこの幼稚園、普通じゃないんだよ。






夢ノ咲幼稚園。

幼稚園とは思えないほど広い敷地の中に、建物がたくさん並んでいる。
なぜかというと、将来に向けてみんなの進むべきコースが違うから。
わたしが担当しているのはアイドル科。アイドルをめざしている子供たちが通っているの。
ちなみに生徒はみんな男の子です。


「名前せんせい」


とはいえ、わたしはまだ新米。
担当のクラスはなく、他の先生のお仕事を手伝いながら、いろんな組の子供たちと親睦を深めようと日々奮闘しています!


「司くん、どうしたの?」
「leaderが、どこにもいません」
「えー、またレオくんどっか行っちゃったの?」


わたしのエプロンを掴んで不安そうな顔をする司くん。
この子、やけに英語の発音が流暢なんだよね。
そして、レオくんはどこにいった?


「レオくんのことだからそのへんで落書きでもしてるんだろうけど」


落書きっていうか、作曲?
よく行方不明になるレオくんは、お歌を作るのが得意なんです。
みんなで歌う曲も、たまに作ってくれるすごい子なんだよ。
……ちゃんと紙に書いてくれたら問題ないんだけど。


「いまから『おゆうぎかい』のlessonをするよていなのですが」


そうだ、お遊戯会。