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「#エロ」のBL小説を読む
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近所の小さなスーパーについた。
ここまで来るのに空気が重すぎて何度か心が折れたけど、大丈夫だ、まだ立て直せる。どうにかしてレオくんと仲直りしたいんだけど。


「レオくん、手つなぐ?」


左手にカゴ。
右手は、レオくんに差し出す。
お母さんの代わりにはなれないけど、少しでも寂しさを軽くできたらいいなって。


「…………」


差し出したはいいけど、なかなか手を取ってくれないので気まずくなる。

やっぱり嫌だよね。
と思ったとき。
小さい手がそっと伸びてきたので逃げないうちにつないであげた。
よし、これで見失う心配はない。


「夕飯はなにがいいかな〜?泉くん、何か食べたいものない?」
「あんたなんでもつくれんの?」


めちゃくちゃ偉そうに聞かれたので、堂々と答えますけど料理は苦手です。


「いや、そんなに料理は得意じゃないけど」


駄目だこいつ、という視線を向けられたので、今日はお惣菜を買って帰ることにした。
ほら、時間も遅いし!いまから作ってると寝る時間になっちゃうからね!