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わたしの朝は忙しい。

お弁当を作りながら、リオを起こして、服を着替えさせる。レオくんは特殊なお仕事だから、朝は放っておいていいんだけど。


「ママ、かみやってー!」


完成したお弁当を鞄に入れていると、リオがヘアゴムを持って走ってきた。


「いいよ。二つに結ぶ?それとも三つ編み?」


オレンジ色のさらさらした髪を撫でる。
ほんとにわたしの遺伝子どこにいった。


「ううん!パパといっしょ!」


えー、またか。


「二つに結んだほうがかわいくない?うさぎさんみたいだよ」
「パパといっしょがいい!」


最近これが多くなった。
女の子ってお母さんの真似をしたがらない?どうしてうちはレオくんのほうが人気なんだろう。

レオくんと同じ髪型にするとさ、ほんとにそっくりそのまま小さいレオくんになるからわたしの心臓がもたないんだけど。


「……わかりました、お姫さま」
「こっち!こっちだから!」
「はいはい、右ね」


しかも左右間違えると怒ってくるし……


「お!リオ、かわいいなー!」


レオくん、おはよう。


「パパ!みてみて!おそろいー☆」


出来上がった髪型を自慢しにいくリオ。
二人並ぶと面白いぐらい似てる。かわいいから、いいか。