×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

「ごめんね。ひどいこと言ったよね」


無理やりレオくんを抱っこしてリビングまで連れてきたのはいいけど、いっこうに泣き止む気配がない。話しかけてもなにも答えてくれないし。

司くん以外の三人がわたしに冷たい視線を送ってくる。幼稚園児だと思えないくらい殺気を感じるんだけど。

レオくんにこんな強力な騎士がいたなんて聞いてない。
というか、わたしは悪者か!?
…………そうだね、どう考えても悪いのはわたしだった。

この状況でも司くんはぐっすり眠っている。


「夕飯の買い物行くけど、ついてくる?」


さすがに時間がなくなってきたので買い物にでかけることにした。この空気のままでかけようとする勇気があるなんて、わたし意外と強いな!?
だって、ずっとこうしてても一向に前に進まないから。


「おれはス〜ちゃんのとなりでねてる〜」


凛月くんは司くんの隣にごろんと寝転んで目を閉じた。
え〜?逃げたな。


「じゃあアタシはつかさちゃんとりつちゃんのめんどうみてるわ」


鳴くんなら任せておいて大丈夫だね。
お留守番はこの二人に頼むとして。

静かに泣いているレオくんと、その隣でそわそわしている泉くんに視線を向ける。
連れて行くべきかな。わたし一人でも行けるけど。


「……れおくん、いっしょにいく?」


わたしの心の葛藤に気づいてくれたのか、泉くんがレオくんに話しかけてくれた。
ありがとう、泉くん。

レオくんが小さくうなずいてくれたので、三人でおでかけすることに決定。
あの、もうなにもしないから睨まないで、泉くん。