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Knightsのみんなはわたしの相談係じゃないんだけど。
でも悩んでるときに限ってなぜか外で彼らに会うんだよね。


「どうしよう」
「あら、大きなため息。だめよォ、幸せが逃げちゃう!」


今日の相談相手は嵐くんだった。
落ち着いたクリーム色のニットがよく似合っている。
泉くんもだけど、なんでみんなわたしよりおしゃれなの?


「だって、リオが毎日『弟は?』って視線で訴えて来るし、レオくんとはなんか気まずくて話しにくいし。このままだと窒息死しそう」
「リオちゃんも大胆よね♪名前ちゃんから王さまを誘っちゃえばどう?リオちゃんのお願いを無下にもできないでしょ」


なにをいいだすんだこの人は。
思わず口に含んだ紅茶を吹き出すところだった。
おしゃれな喫茶店に連れてこられたのはいいけど、空気が完全に女子会みたいになってる。


「簡単に言うけど、そんなことしたことないしする気もないよ」
「でも、リオちゃんがいるってことは、そういうコトしたことあるんでしょ?」


わ〜、わたしそういう話は苦手なのに!
そりゃしたことあるけど、それっきり、なにもしてない。
キスすらしてないかも。


「最近そういうの避けてて。べつに嫌なわけじゃないんだけど。あれやこれやで拒んでたらタイミングが掴めなくなって。あとなんか、こわい」


嵐くんの目を見れなくて紅茶に視線を落としながら呟く。

だって普段さんざん冷たく当たってるんだよ?
そこからどうやってそういうムードに切り替えろと?
無理!絶対に無理!


「優しくして♪っていえば王さまなら喜んでしてくれると思うけど」
「余計にハードルが高いよ!」


やっぱり相談した相手が悪かった。